4・高速接続

2000/05/04

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 テレホーダイ・プロバイダ変更・ISDN導入により、一年前の段階で、筆者の接続環境は料金・速度の点で、普通の個人レベルではなかなかの所まで行くことができた。
 しかし、それはあくまでも一年前の話でしかない。IT関係の技術の猛烈な進歩の前では、一年前の「良好な環境」が気が付いたら時代遅れだった,という事は少なくない。
 筆者の住む千葉市にはCATVがない。また、NTTのIP接続やADSLが来る予定も具体的にはなかった。また、スピードネットも立ち上がったのはいいが、具体的な予定はアナウンスされない。したがって、常時接続というのはそう遠くないとはいえ、未来の話であると認識していた。
 それを急に身近に感じるようになったのは、偶然新宿を歩いたときに見かけた、ADSLのショールームでの体験がきっかけであった。
 まず最初にブラウザに「つれづれの館」のURLを打ち込む。テキストベースであることもあり、一瞬のうちにページが表示された。次に「絵画館」に行って画像の読み込み具合を見てみる。一番重い百KBの画像ですら、ほとんどタイムラグを感じずに読み込んだ。
 あまりの速さに「ローカルで読むより速いのでは!?」と思ってしまうほど驚いてしまった。さすがは下り512Kbpsである。これまでのインターネットに関する感覚が崩壊してしまうほどの速さであった。
 それまでは、「ADSLは専用モデムに数万かかる上に、ISDNをまたアナログに戻さねばならない。ちょっと遅くてもISDNのIP接続サービスでいいかな」と考えていた。しかし、あの速さを知ってしまった以上、もしIP接続とADSLが同時に千葉市まで来たら、ADSLを選ぶ事になるだろう。
 もっとも、最初に書いたように、恐るべき速度で技術革新が行われる世界である。半年たったら、ADSLよりさらに質の高いサービスが一般家庭に供給される環境になっているかもしれない。
 いずれにせよ、昨年ここで書いたいろいろな「接続に関する改善」はすでに古いものとなりつつあるようだ。なお、当初は満足していた現在のプロバイダだが、都内でのIP接続への対応はあまり良くなかった。今後も新技術への対応がよくないようだと、乗り換える事になるかもしれない。

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