5・フレッツISDN

2000/10/03

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 6月に入って、「千葉市でもIP接続が可能に。7月17日より受付開始」という情報を得た。もう少しかかるかと思っていたので、ちょっと意外だが、もちろん嬉しかった。
 即座に導入を決意したが、そこでプロバイダの問題が出てきた。前項で書いたように、加入しているプロバイダはIP接続への対応状況が非常によくない。東京にIP接続が開始された時「応募者の中から500名様を抽選で」などというアナウンスをしていたほどである。しかも、メールで問い合わせたところ「千葉市内での対応する予定は当分はない」との返事をいただいた。
 これでは別のプロバイダに加入しない事にはIP接続を享受することができない。そこで、約1年半ぶりにプロバイダ探しをすることになった。IP接続の場合なので、月額料金と・回線速度・Webページの容量・将来にわたって使い続けることができるか、の四つを重視して選定を行った。
 その結果、NTT-MEの「wakwak」にすることにした。回線速度については、webページにを見てその転送速度がさほど遅くなかったという事と、さほど有名ではないので加入者が少なそうだし、NTT系列だからそんなひどいことはないだろう、という相当大雑把な理由で決めた。加えてすでにADSLサービスも開始しているので、仮に千葉市にADSLが来ても、手間がかからずに導入できそう、というのも決定の要因となった。

 というわけでプロバイダも決まり、後は受付日を待つばかりとなった。その間、「IP接続」という名前は、「フレッツ・アイ」という紛らわしい名前を経て「フレッツ・ISDN」となっていた。
 いよいよ受付開始日となった。どこかで読んだ体験談には、webで申し込むより電話で申し込んだほうがサービス開始が早くなる、とあった。そこで朝イチで電話をしたがつながらない。当然昼休みも駄目、結局夜にwebで手続きをした。こんなことなら朝にwebでやっとけばよかった、と大いに悔やんだのはいうまでもない。
 その後、1週間以上NTT東日本からは音沙汰がなかった。ある程度覚悟はしていたとはいえ、相当不安ではあった。結局、NTTから電話がきたのは、12日後だった。しかもかかって来たのは土曜の17時過ぎであった。おそらく、担当者も相当忙しい日々を過ごしているのだろうと同情してしまった。
 結局開通日は8月14日、申し込んでから約1ヶ月である。NTT東日本およびプロバイダからも書類が届き、準備は万端である。当日、帰宅後早速設定を行う。NTTからのマニュアルはTA用とルータ用があった。我が家の場合、先にTAにルータをつないで使うという、やや変わった方法なので、どちらが基本になるのかよくわからなかった。しかし何とか説明書通りに設定してみる。
 しかし、つながらなかった。相当細かいところまでいろいろいじったがどうしても認証してくれない。少し頭を冷やすために一服した。そしてもう一回プロバイダからきたオンラインサインアップ時のデータを見る。その結果、極めて初歩的なミスをしていた事に気づいた。前のプロバイダは、接続用のアカウントとメール用のアカウントは同じ名前だった。しかし今度のプロバイダはその二つが違っていたのだった。別に表記がわかりにくいわけではない。一番最初の所にちゃんと「接続用アカウント」が明記されている。にもかかわらず、思い込みで接続用アカウントの所にメールアカウントを入れていたのである。これではつながるはずがない。
 正しく接続用アカウントを入れたらすぐにつながった。これでついに電話料金・接続時間および時刻を一切気にせずにインターネットに接続する環境を手に入れたことになった。早速プロ野球の中継サイトなどでその便利さを実感した。また、何かネットで確認したいときに「では23時になったら調べよう、それまで覚えておかねば」という事もなくなった。
 便利さを享受する一方で、「実は設定に間違いがあって、高額な電話料金を払うはめになったらどうしよう」という一抹の不安もあった。そのため、8月分の請求書がくるまでは、自分の中ではフレッツISDNの手続きは完了していなかった。請求書の金額が予想通りだった時はさすがに安堵した。ちなみに請求の総額は、テレホーダイだった前の月とほぼ同じだった。


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