8・Bフレッツ

2002/01/30

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 ADSLにしたものの、開通当初に300kbps出たのを最後に、速度は下がる一方だった。150kbpsを切るようになった時点で、ADSLモデムの配線を変えたら何日かは250kbps以上は出るようになったが、すぐに150kbps前後に戻ってしまった。
 もちろん、それまでのISDNとほとんど同じ料金で4倍の速度が出るのだから贅沢は言えない。しかし、他のADSL利用者の話を聞くと、1Mps以上出ているのだから、余計不満は募る。
 本質的には、我が家から電話局までの距離が直線で2kmくらいあるのが原因である。間に線路はもちろん列車の車庫まであるのだから、実際の配線距離はさらに長い。ちなみに、アッカ・ネットワークの「家からの電話局の距離計測サービス」を利用したら「直線で距離で2kmあるので、8MbpsのADSLは意味がない」という結果が出た。
 そこで、早い時期から光ファイバーへの乗換えを検討し、定期的にNTT東日本のBフレッツの開通予定をチェックしていた。
 11月に千葉市の開通が1月と決定し、申し込み受付を開始された。そこで11月7日の深夜にウェブで申し込んだ。すると、2日後の9日の午前中に携帯に電話が入り、「工事があるので、その旨をアパートのほうに確認して欲しい」という事だった。筆者の入っているアパートは不動産屋が管理しているので、早速問い合わせたところ、「壁に穴を開けるなどの工事がなければOK」との事だった。
 その旨をNTTに連絡すると、「壁に穴を開けるかどうかも含め、一度工事業者と現地を見たい。日付は追って連絡する」との返事だった。2週間後の22日には調査日の連絡が入り、27日に調査が来ることが決定した。
 調査の結果、我がアパートは「NTTからの線を各部屋に分岐する機械の箱に余裕がある」「そこから部屋までの管の太さも十分で、光ファイバーを通せる」という事がわかった。調査された方によると、今まで見た中でも相当いい部類に入るらしい。
 あと、モジュラージャックの口のすぐ近くにパソコンがある事も高評価だった。これだと、光ファイバーの口を部屋に出す工事も必要最小限ですむとのこと。もし離れている場合は、パソコンの近くの壁に穴を開ける必要があるらしい。パソコンがどこにあろうと、終端装置とルーターをモジュラーの近くに設置して、そこからイーサネットでパソコンまで伸ばせばいいような気もするのだが、何か事情があるのだろうか。
 いずれにせよ、非常に望ましい調査結果が出て、あとは工事日の調整、という段階に突入した。

 ところが、11月27日の調査以来、連絡はしばらく途絶えた。NTTのサイトを見ると、千葉市の開通は「1月」から「1月28日」になっていた。1月15日に一度電話をしたが「まだ開通は不明」との返事だった。
 しかしそれから一週間後の22日に、電話がかかってきた。なんと工事・開通は千葉市の開通初日である28日。1週間もない。帰宅後、プロバイダに変更手続きを取る。ブラウザ上で変更ができたが、「いつから変更」という項目がないので、「まさかすぐにコースが切り替わり、ADSLは使えなくなるのでは」と一瞬不安になる。しかし確認したところ、「1月中はADSLもBフレッツも大丈夫」との事で安心した。
 余談だが、NTTのほうは、Bフレッツの開通とフレッツADSLは連動していないらしく、こちらから電話してフレッツADSLの解約を伝えた。
 7ヶ月前にフレッツADSLにしたときは、プロバイダ直売のハブ機能なしのルータが1万2千円、スイッチングハブがとあわせて1万6千円弱だった。しかしこのルータはWAN側の速度が2Mbps弱しかないので、買い換えざるをえなかった。7ヶ月しか使わないで終了ではちょっともったいないが仕方ない。とにかく、工事当日の昼に千葉のヨドバシまでルータを買いに行った。
 するとパッと目に入った商品は「Bフレッツ対応でスイッチングハブ機能付き。さらにはプリントサーバ機能つきで1万1千円」だった。値段・機能とも予想以上の製品なので、「なにか重要な機能が落ちているのでは」と不安になり、何度も箱に書かれている説明を読み直したほどであった。それにしても、半年ちょっとでここまで進歩するのだから驚きである。

 あとは帰宅して工事を待つのみである。当初は16時頃との事だったが、いろいろと長引いているようで、18時半頃の開始となった。
 まず、モジュラーの口をはずし、そこから交換機まで光ファイバーのケーブルを通す。「光ファイバー」という名前から、なんか透明で中が光っているようなものを想像していたのだが、普通の銅線みたいなものだった。そのあと、回線終端装置(ONU)に線をつなげるのだが、これがやけに複雑そうな作業だった。
 あとは、開通しているかどうかを試験して終了である。余談だが、試験用のノートパソコンはS○T○Cだった。ONU接続までは黙々と仕事をしていた作業員さんだったが、試験の時だけ「なんかこのパソコンひどいんですよ」と愚痴っていたのを聞いた時は「おそるべし、S○T○C」と感心した。幸い、無事試験が終了し、工事が完了した。だいたい、1時間ちょうどだった。

 さっそく、配線してブラウザで接続設定をし、インターネットにつなぐ。たいていのページは一瞬で表示された。写真やイラストなどの画像も一瞬である。また、何日か前にDLしようとして回線の調子が悪くて断念した動画データを再度DLしようとしたら、「保存」ボタンを押したのと同時にDLが完了していたのにも驚いた。
 もっとも、速度計測ページで見てみたら、3Mbpsちょっとだった。これまでの20倍なのだから素直に喜ぶべきなのだろうが、「ベストエフォート」が10Mbpsである事を考えると、ちょっと残念だった。まあ、おいおいと原因を究明して対策をとろうと考えている。  

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