4.パソコン設定における失敗談

 
 先日、職場でデルのパソコンを購入した。ビデオとサウンドは基本的にオンボードなのだが、画像加工をやる事が多くなるのを考慮し、ビデオカードを別に入れるようBTOした。
 さてパソコンが到着したので、早速設置作業を開始した。特別な周辺機器を取り付けるわけではないので、普通にモニタ・キーボード・マウス・LAN・電源コードをそれぞれ接続するのみである。しかも最近のパソコンによくあるように、各コードと接続部分はそれぞれ色分けされており、同じ色をあわせればいいので、実際に注意を払うのは差し込む向きくらいなものである。
 接続が終わり、電源スイッチを押す。これであとは画面にWindwsの起動画面が現れる・・・はずだった。しかし、そこに表示されたのは見慣れない文字であった。
 内容はよく覚えていないが、英文の直訳的な感じで、「このモニタは正常に動いていることが確認されました」というような意味の事が書かれている。最初は、設定の確認みたいなものかな、と思って画面が切り替わるのを待った。しかしいくら待ってもなんら変化がない。EnterやSpaceキーを押しても同様である。
 どうやら、なんらかの異常が発生したらしい。特に変なことはしておらず、原因については皆目見当がつかない。まずマニュアルを読み直し、次にデルのサイトをのFAQなどを調べた。しかし、どこにも該当する項目はない。
 こうなると、残された手段はただ一つ、サポートへの電話である。接続作業は終業後に行っていたのだが、幸いデルは24時間・365日サポートなので、そのあたりは問題はなかった。さっそくフリーダイヤルに電話する。なかなかつながらないが、最後の頼みの綱なので、何度もかけなおした。
 20分くらいたって、ようやくつながった。症状を話したところ、先方に納品番号を聞かれた。それをもとに構成が確認される。そこからの対応は非常に迅速かつ明快だった。
 「お客様はビデオカードを増設されていますね。モニタからのケーブルをチップセットのほうに挿されていませんか?」との事である。確かに、モニタからのケーブルを挿すとき、何も考えずに同じ色の目に付いた所に挿した。そのあたりをよく見てみると、やや奥まったところにもう一つのモニタケーブル用の口があった。そして、そこにケーブルを挿しなおした瞬間、Windowsの初期設定用画面が現れた。
 言われてみれば当然の事である。「色も同じだし、モニタケーブルはここに挿せばいいだろう」と思い込んでしまっていたのだから始末におえない。
 不幸中の幸いだったのが、チップセットのビデオ機能が使えないようになっていたことだろう。もしそれが使えていたら、チップセットのビデオ機能を使い続けながら、「ビデオカードをよくした割には描画が冴えないなあ」などと愚痴り、ビデオカードは最後まで使わずじまいになっていただろう。
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