5.トップページの看板が消えた

 
 先日、トップページの改装を行った。これまでは、「入り口」ページと「メニュー」ページがそれぞれ存在していがのだが、それを統合して、http://www.jakushou.com/index.htmlのところがすぐにメニューになるようにした。あと、メニューの表示方法も改良した。
 ローカルでいろいろと微調整をくりかえし、そこそこ満足のいくものとなったので、アップロードした。ネット上でももちろん普通に表示されている。しかし、自分のマシンで見た嫁さんから、「タイトル画像が表示されない」との異常が報告された。
 ご覧の通り、トップページにはタイトル以外にも画像をいくつか置いてある。そのすべてが表示されないのならわかるが、タイトル画像だけが表示されない、というのだから不思議だ。
 とりあえず、嫁さんのマシンでページのソースを見てみた。すると、なぜかタイトル画像のところで、「画像表示をしろ」というタグ<img src>が「何も表示するな」というタグ<!−− −−>に書き換えられているのだ。
 我が家の二台のマシンはメーカーこそ同じだが、スペックはもちろん、CPUのメーカーやOSも異なる。とはいえ、「ブラウザで画像を表示する」という極めて基本的な機能に違いがハードウェアによって出るなどという事はありえない。
 となると、ソフトウェアの違いが想像された。筆者のマシンはビジネス系のアプリが多く、嫁さんのは絵描き系のアプリが多い。しかしながら、ともに標準的なものがほとんどで、出所の怪しいものは一切使っていない。
 などと原因を切り分けているうちに、嫁さんがふとあるユーティリティーソフトについて気づいた。どちらのマシンにも同じメーカーのものが入ってはいるのだが、両者はバージョンが違う。インターネット接続時間の長い嫁さんのマシンには、総合的なセキュリティ機能を含んだものを入れている。そして、その機能にはバナー広告をカットする機能も入っていたのだ。
 つまり、当サイトのトップページの画像を、ソフトのほうが何らかの基準で「バナー広告」と認識し、カット機能を適用していたのだ。その具体的な方法が「タグの書き換え」だったのである。
 原因はわかったものの、対策は解らなかった。まさかトップページに「当サイトをご覧になる時は、バナー広告カット機能は切ってください」と表示するわけにもいかない。仕方がないので、画像表示はやめ、タイトルをテキストで表示することにした。

 やや後ろ向きな対策で問題を解決したものの、「なぜ他の画像は表示されるのにタイトル画像だけが・・・」という疑問は頭にひっかかった。そして数日後の夜、納豆をかき混ぜていた時にふとその原因が頭にひらめいた。
 トップページのタイトルと他の画像では、入れているフォルダが違う。タイトル画像だけ、リンクバナーと同じフォルダに入れてあった。ソフトは、画像ファイルの名前やフォルダにバナーを意味する文字があるとバナー広告としてブロックするのではなかろうか、という事に気づいたのだ。
 そして実際、タイトル画像を別のフォルダに移動させたら、無事嫁さんのマシンでも表示された。いざ解決するとコロンブスの卵だが、ここまで行き着くには相当な道のりがあった。
 せめて「リンクが設定されていない画像はカットしない」とでもしてくれればこんなに悩むことはなかったのだが、まあ、何かの理由でできなかったのだろう。それにしても、まさかこのような事で「バナー広告カット機能」の原理が理解できるとは思わなかった。
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