携帯情報端末利用記その2・

電子手帳
2000/03/13

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 筆者が電子手帳を必要としたのは、まず第一に仕事における合理化のためだった。
 一番最初に気になったのは、紙の手帳に住所を書き、年が変わって手帳を更新するときに住所を書き写す、という行為だった。また、変更などがあった時は、欄外に書くなど、非常に見づらくなる。
 また、予定などを管理するにも、限られたスペースだと不便をきたす。特に筆者は字が下手なので、細かい字でびっしりと書き込むような事ができない。したがって、一日に複数の予定が入ったりすると、手帳に書くのが大変だった。
 さらに、業務にパソコンを導入された事が拍車をかけた。たとえば、新たな連絡先などを記録するにも、いちいち電話を聞きながら、メモ用紙に書き、それを手帳に書くのは効率が悪い。それより、パソコンにメモして、それをコピー&ペーストして使ったほうが便利だ。
 以上のような理由から、筆者は「パソコンとデータのやりとりのできる電子手帳」を購入することを決定した。

 当初は、そのテのものの中でもっとも有名な「ザウルス」を考えていたのだが、調べてみると、非常に高価なことが解った。また、その機能のうちのほとんどは、さほど使うとは思えない。そこで、方向を転換し、予定や連絡先を管理するなど、必要最低限の機能を持った廉価な機種を探す事にした。
 それを基準に秋葉原を巡っていたある日、運命の出会いが訪れた。とある電器店のPDAのコーナーにその機種は飾られていた。その機体にはパンフレットの切り抜きが添えられていた。
 その切抜きの機能紹介の一つに「急いでメモする必要のあるものは、手書きのデータをそのまま画像ファイルとして保存できる」というものがあった。その機能自体にはさほど大した意味はなかった。ただ、そこで例示されていた人名に大いに意味があったのだ。そこには大きく、大野 隆と書かれていたのであった。
 こんな所で自分の名前を見てしまった以上、買わざるをえない。もちろん、前提条件として予算と希望する機能を満たしていたからではあるが。
 ところで、購入のときに面白いことが一つあった。一応、少しでも安く買うために色々な店を見てまわったのだが、新宿や秋葉原よりも、千葉のヨドバシカメラのほうが安かったのだ。それまで、電気製品で東京より千葉のほうが安いという経験はなかったので、少々驚いた。

 使い勝手のほうだが、必要としていた機能のほとんどは満たされており、そこそこ満足して使っている。ただ一つ誤算だったのは、パソコンのデータと同期をとれるのは、付属の個人情報管理ソフトのみ、ということ。アウトルックとは一部のデータしか同期できなかったのだ。
 一応、家にそのソフトを入れて使ってはみたが、あまり活用できず、当初の構想である「パソコンとのデータ交換」は実現できなかった。ただ、それ以外ではとりあえず満足している。

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