アプリケーション雑感

 

第4章・オフィス2000とIE5

1999/10/11

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 Office2000の発売が決まり、その新機能が紹介された時、正直言って買う必要性は感じなかった。
 率直に言って、最大の目玉が「Webとの連携」であり、他の目立った新機能が「Wordで表の中に表を入れる」や「Excelのピポットテーブルの強化」というのは、少なくとも現時点での自分がOffice97に対して求めているものではなかったからである。
 しかも、95→97に比べ97→2000は費用もかかる。Word95とExcel95のみからOffice97(Access・PowerPoint・Outlookつき)にするのには1万5千円ですんだが、その97から2000(Publisher・辞典つき)にするのには、3万円以上もかかる。
 2.で述べたように、97にアップグレードする際は、「価格」「Accessなどがつく」「職場に97が入った」という理由で購入を控えた。ならば、この三つの条件がそなわっていない以上、2000を購入する必要はないはずだ。

 こう書き連ねると、あたかも筆者がなぜ2000を買わなかったか、について論じているように思われる。しかし、実は筆者は出て1ヶ月くらいで2000を購入してしまったのである。
 その理由は最初に述べた、「Webとの連携」である。筆者は趣味のサークルのWebページを二つほど作っているが、そちらのほうでは、表を掲載する必要が生じる。
 最初は全部タグで作っていたのだが、これだと時間と手間がかかり、更新するに負担が大きい。そこで、Excel97の「html形式で保存」の機能を使ってみたところ、大幅に合理化を図ることができ、この機能を重宝していた。
 さらに、以前から「ポストHTML」と呼ばれていた「XML」をOffice2000とIE5でサポートする、というのに心が動いた。この「XML」というものは、書店で見る解説書が難しすぎ、いまだによく理解できていないのだが、HTMLのかわりにWeb製作言語となるというのなら、少しでも早く、その概要を知りたい。
 また、その機能を使った「Office2000で作ったページをWeb上で見て、それを再計算などをすることができる」という機能も興味深かった。
 これらの機能は、筆者が今必要としているものではない。しかし、いずれは使いたくなるだろう、と考えたのである。そして、このテのソフトは、時間がたってもあまり値下がりはしない。ならば、早いうちに買っておいたほうが、結果的には得か、と思って、購入したのである。

 今のところ、新機能の恩恵を感じたのは、Accessの宛名印刷がやりやすくなったことくらいである。肝心の「Webとの連携」は、スタイルシートを複雑に使用しているためにネスケでは正確に表示されない、という欠点があり、必要最小限でしか使っていない。
 まあ、Webページの問題については、ネスケが新機能に追いつくまで待つしかない。それまでは、せいぜい新機能を実験的に使って少しずつ覚えていこう、と考えている。
 結論を言うと、特に現状で満足している人は、強いて2000にアップグレードする必要はない、と思う。ただ、新機能の中に興味があるものがあったら、購入を検討してもいいのではなかろうか。

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