幕張町弁天町線

2010/5/16

 千葉市のサイトに、市道幕張町弁天町線という道がる。説明文を読むと、幕張本郷と弁天町(千葉駅の近く)を結ぶ、と書いてある。そして、その一部として2009年に開通した、幕張町と区役所近くを結ぶ「瑞穂橋」があるとのことだ。
 しかし、この瑞穂橋を含む通りは幕張本郷に到達していない。幕張中学校付近の信号で、海浜幕張と武石町を結ぶ道にぶつかったところで止まっている。
 その道を幕張本郷方面に伸ばして行くと、一本の道につながる。となると、その道が「幕張町弁天町線」になるのだろう。
 しかし、この道が瑞穂橋を通る道とつながる可能性はかなり低そうだ。幕張本郷と幕張町の境界には崖があり、この道はそこで止まっている。その下は荒れ野原だから、用地取得は簡単にできそうだ。しかし、この崖に道を引く工事はかなり手間がかかりそうだ。

 というわけで、「幕張町弁天町線」の幕張本郷にある部分は、かなり奇妙な形態になっている。崖の所で唐突に二車線の整備された道が現れ、幕張本郷町内を横断する。そして、かつては習志野市との境界で終わっていた。
 普通、道の両端というのは、同等もしくはそれ以上の幅の道と丁字路の形をとっている。しかし、この道は両端とも行き止まりだったのだ。
 もっとも、幕張本郷ではこのような形態の道はここ以外にもある。興味のある方は、ベイタウン旅行倶楽部さんの行き止まりの街 幕張本郷の考察というページをご参照願いたい。
 なお、現在は習志野市が道を延長しており、梅林公園まで通じるようになっている。

 という、個性的な作りの「幕張町弁天町線」の幕張本郷部分だが、歩道の花壇部分がよく整備されている、というもう一つの特徴がある。
 特に、リブレ京成のある丁字路から崖の終点を結ぶ区間は見応えがある。
 丁字路から京葉道路を渡る区間には、双方の歩道につつじが植わっている。しかも、赤・ピンク・白の三種がそれぞれ配置されているのだ。
(※いずれの画像も、クリックすると大きな画像が同じ窓で開きます) 幕張本郷のつつじ1 幕張本郷のつつじ2 幕張本郷のつつじ3
 花の質・量とも、かなりのものだ。見ごろは5月の頭から10日くらいになる。

 そして、京葉道路を渡ると、花が一変する。パンジーをはじめ、様々な季節の花が植えられているのだ。一箇所に立て札があり、「この花壇は上の台おやじの会が管理しています」と書かれている。ただ、筆者が通りかかった時、手入れをしていたのは女性の方だったが・・・。
幕張本郷の花壇1 幕張本郷の花壇2
 いずれにせよ、季節の花を植え、管理するのはかなりの手間だろう。地域の景観のためにそれを続ける努力には頭が下がる。
 というわけで、咲き誇るつつじと、その奥にある花壇はなかなか見応えがある。普段あまりこちら側を歩かないこともあり、今年に入って初めて知ったのだが、来年もぜひ「つつじ見物」に行きたいものだ、と思った。