2002年11月後半のつれづれの日々(更新情報)
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2002/11/30
 27年前の、美濃部亮吉都知事と石原慎太郎候補(いずれも当時)による都知事選を論じた新聞のコラムを読む機会がありました。それによると、両候補がお互いを「ファッショ」と批判しあっていたそうです。それについてそのコラムでは「古典的にいえば、ファシズムとは人権や議会制の否定、対外侵略、戦争賛美などを要素にしている、つまり石原さんがそういう人だ、と(美濃部陣営は)主張しているのだろうか」と、「石原氏を『ファッショ』と断言するのはいかがなものか」という論点で書いています。27年後の今、石原氏は人権の否定・対外侵略・戦争賛美を公然と発言しています。27年前の新聞が「ファシズムの基本」とした言動を繰り返す人間が、今の右派マスコミでは「首相候補として期待」と書かれるようになってしまったわけです。この間、いかにマスコミが右傾化したかを改めて実感しました。
2002/11/29
 あるところで東京ドームのベンチの風景の写真を見る機会がありました。そこには「黄色い看板」のサラ金会社の広告が掲示されていました。今週、読売のオーナーが。東京ドームでは(金融業者の広告を)一切、許していないと大見得を切っていましたが、単なる戯言だったようです。確かにサラ金会社と提携した球団には好感はもてませんが、偉そうな建前を言いながら、裏で(?)サラ金会社から広告料を貰うような球団よりはまだマシだと思いました。
2002/11/28 毒舌の間を更新しました。
トップページをちょっと変えました。
 中部国際空港というのを、名古屋から私鉄特急で1時間以上かかる沖合いに造っています。造る理由の一つに「1999年に1,000万人だった名古屋空港の利用者が2010年には2,000万人になる」というものがあるそうです。たしかに過去は航空利用者は増加し続けていました。しかし、「これまで増え続けたものが増え続ける」という保証がどこにもないのは、この10数年の間、日本は身を持って学んだはずです。にもかかわらず、このような感覚で、「失われた10年」の前と同じように巨費を投じた事業は続けられています。もちろん、この工事によって直接的に潤う企業や、その企業から「見返り」を貰う人にとっては、空港の採算性や、それによって生じた赤字を一般市民が負担する破目に陥ることなどはどうでもいいことなのでしょうが。税金を使って(※中部国際空港は国・自治体・企業が出資の第三セクター)このような感覚で事業を行う体質をどうにかしないことには、日本経済の再生など不可能だと思う次第です。(参考サイト
2002/11/27
 幼稚園児たちが人形で遊んでいました。何の気なしにどんな人形か見てみたら、ウルトラマンとゼットンでした。本放送があったのは約35年前ですから、まだその子供たちの親御さんだって生まれてなかったくらい昔の番組です。そのキャラで21世紀の幼児たちが遊んでいる、というのはなんか不思議な風景でした。それにしても今見ても全然古めかしさを感じません。そう考えると、造形した人はよほどの能力の持ち主だったのでしょうね。
2002/11/26
 ある企業からウイルスメールが来ました。ヘッダ情報のReturn-Pathをみたところ、ネット系のベンチャー企業で、メールサーバー名から大手通信企業系のプロバイダを使っていることがわかりました。そこの会社概要を見てみたら、「主要取引先」にその通信会社とプロバイダの名がありました。確かにその企業にとっては極めて主要な取引先でしょうが、名前を載せられた通信会社・プロバイダにとっては凡百のユーザーの一つでしかありません。一通のウイルスメールのおかげで、「会社概要の主要取引先一覧」というものが、その企業を評価するのにはあまりあてにならない、という事を学習することができました。
2002/11/25
 半年ほど前に迷惑メール問題の解決策として件名に「未承諾広告※」とつけ、事業者名などを記載する必要がある、という法律ができました。成立当初、「自動削除されないよう、『※』を半角にされたら・・・」などという感じで、ネットなどでの評価はあまりよくありませんでした。しかし、実際にメールチェックするときに「未承諾広告※」の表記があるときは、ウイルスメールと同じ感覚で機械的に削除ボタンを押せるようになりました。さらに、表示される冒頭の部分は事業者名などのみで、うっとうしい本文までは目に入りません。おかげさまで、未承諾の広告メールを見たときの不快感はかなり緩和されました。少なくとも私にとってはかなり優秀な法律であると思います。
2002/11/24
 知り合いが世話(?)している勤務中にエロサイトを見すぎて痴呆症になってしまった奴の痴呆が一段と悪化したそうです。ある意味定番の「同じ話を何度も繰り返す」状態に入ってしまったのですが、それが一時間も続き、内容は他人の悪口ばかりらしいのです。話を聞かされる方は人格者なので、それを聞いてやっているのですが、さすがに参っているよう。私にとってもその知り合いの方には非常にお世話になっているので、我がことのように不快です。それにしても自分を痴呆症にするだけでなく、他人にまで精神的ダメージを与えるとは・・・改めて「勤務中エロサイト長時間閲覧」の害のひどさを認識しました。
2002/11/23
 昨年に続いて電気のふる里じまん市に行って来ました。存在を知るきっかけとなったブラクラのようなトップページ(無意味なアニgif+BGM)は改装され、極めて普通のページになっていました。また、昨年は館内で間歇的に流れていた野太いシャウトのテーマソングも流れていませんでした。まともになったのだから喜ぶべきなのでしょうが、なんだか残念に思ってしまうのは、私の性格がひねくれているためでしょうか。いずれにせよ、入場料はもちろん、交通費まで無料(幕張本郷から無料シャトルバスを運行)で、北は北海道から南は沖縄までの名産を買ったり試食したりできるのですから、大変嬉しいイベントです。もっとも、「こういうイベントを行うための資金がどこから出てくるか」という事を「電気のふる里」という言葉と関連付けて考えると、単に喜んでいてもいけないのでしょうが。
2002/11/22 絵画館を更新しました。
 コンピュータ関係の用語には「開発コード」があります。WindowsXPが「Whisler」だったり、Athlonが「Thanderbard」だったりするわけです。商品名を確定させる前から開発をするために必要なのでしょうが、色々なところで商品名と「開発コード」が混在してしまい、わけがわからなくなります。「PenIIIでカタミだったらこのスロットで、カッパーマインだったらこのソケットだ」なんて言われても、なかなかピンときません。だいたい、カタミなんていうと、開発当初から遺品になってしまいそうな語感があります。最近ですと、次期Windowsは「Longhorn」で、その次は「BlackComb」などというそうですが、意味がわからないので何度言われても覚えられません。検索をかけてみると、どうやらスキー場の名前のようなのですが、そんなMicrosoftローカルなネタで全世界に使われるものを表現されても困ります。どうせなら、開発コードも日本語化して、次期Windowsは「志賀高原」、その次は「白馬岳」という風にしてくれると、覚えやすくて助かるのですが。
2002/11/21
 モニタが故障したので買い換えました。古いモニタを粗大ゴミに出そうとしたところ「家電リサイクル法」により、TVは回収できない、とのこと。一瞬、どうしようかと思いましたが、詳しく書いてあるところ見ると、「パソコンモニタ・液晶TV・テレビ台は除く」とのこと。一安心して廃棄申し込みをしました。それにしても最近のメーカー製パソコンの多くがTVチューナーを備えているし、そうでないパソコンだって、チューナーボードを入れればTVは写ります。にもかかわらず二つを分けるとは、ちょっと奇妙にも思いました。おかげで助かったのですから、文句をつける気はありませんが。
2002/11/20
 拉致被害者が北朝鮮に残した家族に週刊金曜日という雑誌がインタビューした事を週刊文春・新潮が足並みを揃えて大々的に叩いていました。実際問題として拉致被害者に夫と子供がいるのは事実なわけですから、その家族に取材するというのはジャーナリズムの一つの手段であるので、社会常識に反した行為とは言えないと思います(個人的にはあまり賛成したくはありませんが)。にもかかわらず、かつて堂々と少年法違反の報道をした実績のあるほどの両誌が、このように大々的にマイナー誌をたたくのですから、よほど「週刊金曜日」の行為は、「鬼畜北朝鮮」という思想を宣伝したい両誌の逆鱗にふれたのでしょうね。
2002/11/19 電算室を更新しました。
 隣町の津田沼にある、中堅の家電・パソコンチェーンのJ電機は、ヨドバシなどと比べると値段もポイント還元率もよくないので、急ぎの時を除けばほとんど利用していませんでした。ところが先月、諸事情により急遽「内蔵型アナログモデム」が必要になったので久々に行きました。しかしこの店には箱に「Windows98対応」というシールの貼ってあるような年代物の外付けモデムしかありませんでした。店員さんに「内蔵のアナログモデムはありませんか?」と尋ねたところ「すいません、今切らしておりまして、入荷中です」との事。心の中で「注文などしてるわけないくせに」とは思いましたが、「そうですか」と返事をして帰りました。先日、その店から閉店セールのお知らせが来ました。つぶれた直接の理由は、ラオックスの津田沼進出なのでしょう。しかしながら、「あそこで明白な嘘などつかず『当店ではアナログモデムの入荷予定はございません』と正直に店員に言わせるような経営方針があれば違う結果もあったのではないか」とも思いました。
2002/11/18
 ハードディスクを二台以上パソコンに接続するとき、OSなどの入っているほうを「マスター」、もう一つのほうを「スレーブ」と呼びます。同じ機材であるにもかかわらず、「主人」と「奴隷」とはえらい差があるものです。まあ、一つのマシンの中のハードディスクですから、それでもいいのかしれません。しかし、グリッドコンピュータという、ネットワーク上に繋がっている多数のパソコンの機能の一部を活用して大型コンピュータ並の働きをさせるシステムでも、主体的に動くパソコンを「マスター」、補助的な働きをするパソコンを「スレーブ」というそうです。これだと、自分の愛機がいつの間にやら「奴隷」にされてしまう事もありえます。実際に愛機が虐げられるわけではないとはいえ、これだと感覚的に反発する人もいるのではないか、などと余計な心配をしてしまいました。
2002/11/17
 実家で食事をしました。中学生の姪と話していたら、お互い「シンプルに食べるのが好き」という共通点がある事がわかりました。たとえば、納豆には薬味を入れないとか、うどんもなるべく具を入れないなどです。特に「天ぷらは好きだが、うどんに入れてつゆが油っぽくなるのはいや」というところまで共通していました。姪の母である姉をはじめ、他の兄弟にもそういう傾向は特にありません。特殊な遺伝で私と姪だけに伝わったのか、それとも偶然嗜好が似ているだけなのかは謎です。とにもかくにも世代の離れた「同志」を意外なところで発見できたのは嬉しいことです。
2002/11/16
 駅でNTT東日本のBフレッツのポスターを見ました。「ホンモノのブロードバンド」という事で、最大100Mbpsの「ベーシック」「マンション」「ニューファミリー」を宣伝していました。おそらくは最大12MbpsのYahooBBを意識しての「ホンモノ」なのでしょう。しかし、ブロードバンドの「ホンモノ」「ニセモノ」を決める絶対的な尺度など存在しえません。だいたい、既存の電話線をそのまま使えるADSLと専用の線を引く光ファイバー通信を比べるのも、ちょっと無理のある話です。というわけでこのポスター見て「自分の『ブロードバンド』はニセモノ」だったのか」などと思うのは、光ファイバーを引いたにもかかわらず「ホンモノ」に入れてもらえなかった、最大10Mbpsの「Bフレッツ・ファミリー」の利用者だけでしょう。ちなみに、NTTに問い合わせたところ、「ファミリー」から「ニューファミリー」への変更には約2万円かかるとのことでした。




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