通信の経費に関する話

 ネットにはいろいろな利点があります。しかし、経費のほうでは色々と頭を悩まされます。その経費を少しでも合理化しようと悪戦苦闘する筆者の現状を報告します。
 

1・テレホーダイ

1998/09/22

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 我が家の家計で電話料金の占める割合は、月収の4%弱である。プロバイダに払う額をあわせると、5%にまで到達してしまう。
 もちろん、これがすべてインターネットなどに費やされているわけではない。長距離電話などもそこそこ占めている。しかし、深夜の特定の番号への電話料金が1800円未満であるとは到底考えられない。タイムプラス(月額200円の支払いで、通常の市内通話が5分10円、深夜が7分10円になる)を利用してもだ。
 ここまで読まれた方は「何をもったいぶっているんだ、ならさっさとテレホーダイ」にすりゃいいだろう」と感じたのではなかろうか。しかし、筆者がそうしないのには理由がある。
 テレホーダイにしてしまうと、夜更かしがよりひどくなり、体調などに悪影響をおよぼすのでは、という心配があるのだ。インターネットだけなら「15時間以上は従量課金」なのでまだ歯止めはきくのだが、筆者は将棋の通信対局ネットにも加入している。将棋を指すには時間がかかる。したがって、歯止めがきかずに接続してしまうおそれがあるのだ。
 通信時間が長くなり、経費も節約できるのはいい。しかし、そのせいで夜更かしがさらにひどくなったりして体調を崩してしまったら本末転倒だ・・・。などと悩んでいたため、テレホーダイ導入をためらっていた。
 ついでに言うと、テレホーダイは他のサービスに比べると、加入手続きが面倒らしい、という話も聞いていた。ならば、簡単にできるタイムプラスのほうが無難だ、と考え、それにした。
 ところが、ある日、インターネット上でテレホーダイ加入の申込ができることを知った。これは、天が筆者に「テレホーダイにしろ」と言っているのだ、と直感した。そこで、早速NTTのページにアクセスした。
 しかし、テレホーダイ加入申込のページがどこか解らない。困っていたら「検索」のページを発見した。そこで「テレホーダイ」と入力して検索した。すると、出てきたリストの上から何番目かに、「テレホーダイの申込」というリンクがあった。
 ここまでいけばもう覚悟はできている。クリックしてそのページに行き、一瞬の躊躇もなくフォームに必要情報を記入して送信した。
 「よし、これで俺もテレホーダイ開始か」と感慨に浸る。そしてふとページの下方を見た時、恐るべき一言を発見した。そこにはNTT長野支社とあった。
 どうやら、この検索機能は、NTTのサーバ上にあるすべての文字を検索するらしい。その語句さえあれば、北海道だろうと沖縄だろうとおかまいなしなのだ。当然ながら、数日後にNTT長野支社から、千葉でのテレホーダイ申込受付番号まで書かれた丁寧な断りのメールが到着した。
 しかし筆者にはそこに電話する気力は最早なかった。そして「自分がテレホーダイにする時はISDN導入の時か、プロバイダ変更の時なのだろうな」と思った。

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