12.突然、接続が切れた

2005/02/13

 三連休の初日の夜、WEBサイトを見ている時の事だった。見ていたサイトのいくつかで、リンクをクリックしても先に行かなくなった。その時点では、まだ他のサイトは見れたのだが、段々と重くなっていく。
 そこで、ちゃんとつながっているかを調べるため、回線速度調査サイトで調べてみた。そこは、同じサーバーに2回データの送受信を行い、その結果で速度が分かる。1回目の送受信の時は、いつも通りの結果が出た。「なんだ、ちゃんと繋がっているじゃないか」と安心したのはつかの間、2度目の「測定結果」は「0.0Mbps」だった。同時に、別のマシンでネットを使っていた嫁さんから、「接続がおかしくない?」との声があがる。これを最後に、あらゆるインターネット接続が不可能になってしまった。

 障害が発生した以上、まずは原因を切り分けなければならない。とりあえず思いつくのはルータの不具合・Bフレッツ回線の不具合・プロバイダの不具合のいずれかだ。まず最初に外れたのはルータだった。我が家のルータは家庭内LANのHUBの役目も兼ねている。しかし、その家庭内LANは正常に作動している。また、ランプも普通についているので、とりあえず異常はなさそうだ、という結論になった。
 したがって、回線かプロバイダの異常を疑う事にした。とはいえ、セカンドプロバイダはないので、「別のプロバイダから接続を試みる」という方法はできない。もちろん、インターネットに繋げないので、プロバイダのサイトもNTTのサイトも確認できない。とりあえず、今晩はあきらめて、翌日に外出先でネットを見て、異常の原因を探る事にした。
 ところが、翌日、それぞれのサイトの障害情報を見ても、該当するものはなかった。回線もプロバイダも正常となると、原因は我が家の機器という事になる。そこで、帰宅したあと、再び各機器を確認する事にした。
 まず、回線終端装置の電源を入れなおし、LANケーブルも挿し直してみた。しかし、何にも変わらない。念のためルータでも同様の事を行った。しかしやはり治らない。
 これはもう、サポートに電話するよりない、と半ば諦めかけた。しかし、今日は三連休の真ん中の土曜日だ。したがって、電話するとしても月曜日になってしまう。
 サポートを受けるにしても、1日以上待つ。ならばその間に出来る事は全てやろう、と開き直った。そこでいろいろやっているうちに、ルータの設定を確認していない事に気づいた。最初に書いたように、家庭内LANが正常に動いているため、ルータの異常ではないと思いこんでいた。しかも、念のため電源の入れなおしまでやっても変化がなかったから「ルータは大丈夫」と思い込み、ある意味、最初に確認しなければならない、ルータの確認を怠っていたのだ。
 そこで、遅ればせながら、ブラウザでルータの設定を確認した。すると、なぜかインターネット接続の設定が完全に初期化されていた。確かにこれではインターネットに繋がるわけがない。もちろん、ルータをリセットなどはしていない。したがって、なぜ初期化されてしまったのかは分からないのだが、現実は現実だ。早速、プロバイダへの接続設定を入れなおした。すると、無事にインターネット接続は再開した。

 なぜ、ルータが初期化されたかは未だに分からない。いずれにせよ、「LANは正常=ルータは正常」と決め付け、基本的な事を忘れてしまったため、5分で修復できるはずの障害を修復するのに24時間かかってしまったわけである。
 この「思い込み」により正解を除外する、という失敗は過去に何度もやっている。その事は重々承知していた。しかし、この「思い込み」という呪縛から完全に逃れるのは、なかなか難しいものだ、と改めて認識した今回の失敗談だった。

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