嫁さんが某社のプレゼント企画でiMacを当てた。そこで、早速家のLANにつなげることにした。つなげると言っても物理的にはLANケーブルを買ってiMACのLANポートとルータをつなぐだけである。
　その状態でiMacの電源を入れると、ウィザードが立ち上がり、接続に関する設定を自動的に設定してしまった。そのままブラウザを立ち上げてURLを打ち込むと、ごく普通にサイトを見ることができた。
　WEBにつなぐだけなら、これでいいが、せっかく同じLANにつなげているのだから、WindowsとMacでのデータ交換をしたくなる。図書館で本を借りて調べてみた。それによると、Macにデフォルトで備わっているWeb共有・FTP機能を利用して、LAN環境でWindowsからMacにアクセスできると書いてあった。

1. 「システム環境設定」（Windowsでいうところのコントロールパネルみたいなもの）をたちあげ、「インターネットとネットワーク」の「共有」を選択。
2. 「Web共有」を「開始」にして、「FTPサービスを開始する」にチェックを入れる。
3. 「ファインダー」（Windowsでいうところのエクスプローラー）を立ち上げ、「Macintosh HD」→「Users」→「（ユーザー名フォルダ）」→「Sites」フォルダ内に任意のフォルダを作成する。
4. Windowsのブラウザのアドレスに、「MacのIPアドレス/~Macのユーザー名/作成したフォルダの名前/」と打ち込む。

　すると、ブラウザにディレクトリがあらわれ、フォルダ内のファイルを、Webからダウンロードするのと同じ感じで利用することができた。
　Windows同士のように、エクスプローラーで共有して同じPCのファイルのように使えないが、とりあえず共有することはできた。

　ここまでは単純な作業でできた。しかし、MacからWindowsのファイルを参照するほうは、こうは簡単にはいかなかった。
　先ほどの本によると、「WindowsマシンにFTPサーバーソフトを入れ、MacのブラウザでWindowsマシンのIPアドレスを打ちこめば参照できる」とあった。しかし、マニュアル通りやってもうまくいかない。もう一台のWindowsマシンからブラウザやFTPクライアントを使って参照すると見ることができるので、FTPサーバーの設定そのものはうまくいっているのだが、どうしてもうまくいかない。

　そこで、別の方法を模索しようとWebで調べたら、pierredesignというサイトのこちらにMacのデフォルトの機能を使ってやる方法が書いてあった。Mac OS Xから備わった新機能のようで、そのため、本には書いていなかったようだ。
　そこによると、まず「ファインダー」の「移動」メニュー内には「サーバーへ接続」というコマンドが用意されており、とある。しかし、「ファインダー」のどこを探しても「移動」メニューというのがどこにも見えない。
　悩みに悩んだ末、「Macでは、各アプリの操作メニューがそのアプリを表示するウインドウでなく、画面の一番上に表示される」という事を思い出した。確かに画面の一番上には「移動」という文字があり、そこをクリックすると「サーバーへ接続」というのがあった。
　あとはサイトに記載されている通りに、「アドレス」のところに「smb://接続したいWindouwsパソコンのIPアドレス／共有フォルダ名」を打ち込み、次の画面でワークグループ名とユーザーパスワードを打ち込んだ。すると、Windowsパソコンの共有フォルダが「ファインダー」の中に出現し、クリックしていくと、Windowsと同じように操作・参照ができた。

　こうして、何度かの試行錯誤の末に、iMacをLANに組み込む事に成功した。もっとも、WindowsマシンからはMacのデータを参照するのみでファイルを操作したり保存したりすることはできない。できればそれも成功させたいものだ。
　それにしても今回一番苦労したのは、MacとWindowsの微妙な操作感覚の違いだった。つい、Macの「全体がボタンマウス」を薬指でクリックしてポップアップを出そうとしたり、中指を動かしてスクロールさせようとしてしまう。
　まあ、これくらいなら笑い話ですむ。一番しびれたのはアプリの基本的な操作方法の違いによるとまどいだった。「ファインダー」や「システム環境設定」を操作していると、「おそらくここではこういう機能があり、それを使えば目的を達成することができるだろう」という事の見当まではつく。しかしながら、実際にその機能をどこから呼び出せるのかがわからず、四苦八苦した。
　せっかく来たMacだから、今後もいろいろと使ってみたいが、この操作性の違和感を克服するには、相当時間がかかりそうだ。