千鳥ヶ淵の桜

2003/03/31

リンクの張られているところをクリックすると、写真が別窓で開きます。画像サイズは100KBから150KBです(※掲載した写真は2003年3月31日に撮影)。
 千鳥ヶ淵の桜を始めて見たのは、4月初旬に偶然九段下に行ったある日だった。旧江戸城の濠の斜面に桜が植わっていて、水面に桜の花が覆いかぶさっているような感じだ。満開の時期なだけあって、水面に花びらが散っており、何とも言えない美しさだった。
 その千鳥ヶ淵に久々に行ってみた。今回は、ちょうど五分咲きくらいの時期だった。そのため、水面が散った桜で覆われる事はなかった。その美しさを見ることができなかったが、桜がほとんど散っていない、という状況で見るものまた違う良さがあった。
 桜の花が水面のすぐ近くで咲いている(写真1写真2)。この桜と水との組み合わせがいい。筆者の行ける範囲ではこういう形の桜を見ることができる所は他にない。
 ただ、惜しむらくは水の色が濁っている事だ。ここ数日で雨が降った事はなかったので、常にこの色なのだろう。これで水が青かったら、さらに桜の色が映えるに違いない。そういう意味では、やはり桜が散りだして、水面が花びらで覆われているほうが、より美しいのだろう。
 濠では貸しボートも営業している。ボートに乗れば、この桜を間近で見ることができる。もちろん、本日も大盛況で、平日にも関わらず、貸しボート屋には行列ができていた。また、桜とボートとの組み合わせ(写真3)もまたコントラストがあっていい。
 なお、濠の向かい側の斜面だけでなく、人が歩ける所も桜並木になっている。そちらも見事な桜が多い(写真4)。人が多く、そのわりには歩けるところが狭いので、やや窮屈でのんびり桜を眺めるには適さない。とはいえ、やはりこの「水面の桜」は一度見ておいて損はないと思う。
 交通は地下鉄(東西線・半蔵門線・新宿線)の九段下駅下車。2番出口を出れば、すぐに濠と桜が見える。