幕張本郷からイオンモール幕張新都心にバスで行く
2014/11/28(2015/4/4一部修正)
2013年暮れに、京葉線の海浜幕張と新習志野のほぼ中間地点に、イオンモール幕張新都心が開業した。
それに伴い、幕張本郷と海浜幕張から、バス路線が開通した。しかしながら、その路線は、時間帯によって運行経路が異なるなど、非常にわかりにくい。
京成の車内やサイトには路線図が掲載されている。しかしながら、系統数が多すぎて、見てもよくわからない。
そこで、幕張本郷発着の路線についてまとめると同時に、この「イオンモール幕張新都心行き」を使わずに行く方法について記載してみた。
なお、当サイトでは、「イオンモール幕張新都心」の事を、その外観から「イオン城」と読んでいる。そのため、以下はその表記を用いることにする。
イオン城行きバスの乗り場と分類
幕張本郷から乗る場合、一番重要な事は、時間帯によってバス乗り場が変わる、という事である。
朝10時までとそれ以降では発車するバス停が異なる。10時までは千葉銀行の前から、10時以降は、バスターミナル真ん中にある「島」から発車するようになっている。
これは、10時前と後では、イオン城行きのバスの役割が微妙に異なるために起きるためだ。
10時前のバスは、イオン城に行くのだけが目的だ。一方、10時以降のバスのうち半分は、イオン城に行く前にもう一つの目的が課せられている。それゆえに、経路のみならず、発車するバス停も異なるのだ。
幕張本郷とイオン城を結ぶバスは、「イオン31」「イオン32」「イオン33」「イオン34」「イオン35」と五種類もある。
えらく経路が複雑で、京成バスの路線図(※PDFデータ)を見ても、何がなんだかよく分からい、という仕様になっている。
しかしながら、これは単に時間帯などによって経路が変わるだけの話だ。したがって、これらの違いを覚える事にはあまり意味はない。
なお、興味のある人のために、一応、各系統の違いを記載しておくと、以下のようになる。
- イオン31・・・幕張本郷駅からイオン城に直行する。朝10時まではすべてこの系統。10時から夕方までは、30分ごとの運行になる。夜間の運行はない。
- イオン32・・・幕張本郷駅から大型マンション「コロンブスシティ」を経由してイオン城に行く。幕張本郷発は、朝10・11時台と、19時以降に運行。なお、19時以降のイオン城行きはすべてこの系統になる。イオン城発は、朝10時台から終バスまで。
- イオン33・・・幕張本郷から「コロンブスシティ」を経由し、さらに神田外語大学に寄ってイオン城に行く。12時15分から18時25分の間、イオン31と交互に30分間隔で運行。イオン城行きのみ。
- イオン34・・・イオン31とほぼ同じ経路だが、イオン城の客用入口でなく、「イオンスタイル口」という名前の従業員用入口に行く通勤バス。始バスは朝6時15分で終バスは朝7時50分。イオン城行きのみ。
- イオン35・・・通勤バスの逆方向版。始発はイオン城の客用バスターミナルだが、次に「イオンスタイル口」(=従業員口)に止まり、後は幕張本郷に直行する。始バスは22時で、終バスは0時15分。なお、終バスとその一本前は連節バスで運行。
なお、イオン31・34・35は「直行」と書いたが、ノンストップでイオン城に行くわけでなく、途中、幕張西二丁目などには停車する。
さて、なぜこんなに複雑な設定になったのかというと、日中のバスが、コロンブスシティや神田外語大学に寄るためだ。
なぜそうなったのかは今ひとつわからない。おそらくは、コロンブスシティ在住の人がイオン城に行きやすくするためか、幕張本郷からコロンブスシティを経由して海浜幕張に行く既存路線の補完をさせたかったのかのいずれだろう。
ただ、この設定はやはり不評だったようだ。開業当初は日中のバスはすべてコロンブスシティもしくは神田外語大経由だったが、開業してから1年半後のダイヤ改正で、日中の半分はイオン城に直行すうるように変更された。
いずれにせよ、幕張本郷からイオン城に行く人にとっては、かなり迷惑な話でしかない。幕張本郷を出てしばらくすると、前方右手にイオン城が見える。しかしながら、バスはそこからイオン城と反対の左側に曲がり、マンション街の中をこまめに停車しはじめるのだ。さらに、日中の場合、うち半分は、そこからさらに反対方向である神田外語大学まで往復してからやっとイオン城に向かう、という設定になっている。
しかも、イオン城に向かって走り始めてからも、到着まで簡単にはいかない。京葉線をくぐり、ようやくイオン城の「城下町」に入ると、こんどは渋滞に巻き込まれる事が少なからず発生する。
ちなみに、スーパー・本屋・飲食店街などがあるグランドモールや、大型ペットショップがあるペットモールに行く場合は、終点の一つ手前にある「豊砂公園」で降りたほうが早い。
しかしながら、そこにたどり着くまでも、時間によってはかなりの渋滞を覚悟しなければならない。
「イオン」系統に乗らずに、イオン城に行く
こう書くと、幕張本郷からイオン城にバスで行くのはえらく不便だ、と思ってしまいがちだ。しかしながら、実は幕張本郷からイオン城に行く、もう一つのバス路線があるのだ。
その路線とは、幕張本郷と海浜幕張・メッセ・野球場を結ぶ「幕01」系統である。連節バスが走り、ラッシュ時には1時間に60本近く走る、日本でもトップクラスの運行本数を誇る路線だ。
このバスで幕張本郷から3つ目にある「運転免許センター」で降りる。そのまま海浜幕張方面に進むと、交差点がある。
この交差点はイオン城行きのバスも通るのだが、幕張本郷からそこに至るまで、海浜幕張行きがバス停が3つしかないのに対し、コロンブスシティ経由はバス停6つ、神田外語大学経由はバス停が9つもあるのだ。
それはともかく、そこにある歩道橋を右側に渡り、京葉線のガードをくぐると、そこはイオン城の東端にあるグランドモールだ。
とはいえ、グランドモールの正面玄関は海側にある。そこから正面玄関まで歩くと、そこそこ時間がかかる。
しかし、実はそのすぐ近くに、裏口があるのだ。
正面玄関を目指さず、そのままイオン城に沿って右折すると、自転車置き場並びに駐車場がある。その柱に、「GROUND MOLE店内入口」という小さい表示が柱に貼られている。
さらに、フェンスには、ワープロ打ちのA3用紙をラミネートした「こちら 店内入口」という紙が貼られている。分からない人が多かったから、追加されたのだろうか。これだけを見ると、個人商店レベルの「入口表示」だ。
この写真だけ見て、これがあの巨大なイオン城の入口だと信じる人はまずいないだろう、と思えるくらい、そっけない入口だ。
とはいえ、その「入口」を通り、薄暗い駐車場を抜けると、広大なスーパーマーケットが目の前に広がるのだ。
免許センターのバス停から徒歩5分くらいだ。ちなみに、帰り道だと、歩道橋を渡る必要がないので、もう1分くらい早く免許センターバス停に着く。
神田外語大学経由はもちろんのこと、コロンブスシティ経由のバスに乗るよりも、こちらのほうが早くイオン城に入れる可能性は高い。特に天気が良く、荷物も少ない時は、こちらの経路も十分選択肢に入るだろう。