2003年4月前半のつれづれの日々(更新情報)
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2003/4/15
 帝京大学の元会長が裏口入学用として集めた金を脱税したとのことで、所得税法違反で有罪判決を受けたそうです。裁判長は「受験生を持つ父母の心情につけ込んだ」と被告を批判しながらも、「修正申告に応じた」という理由で執行猶予をつけたそうです。今ひとつよくわからないのですが、もしこの被告が、裏口用の金を「寄付金」などの名目で申告し、その分の税金を払っていたら、裏口入学が行われていても立件はできないのでしょうか。
 あと、「父母の心情につけこんだ」そうですが、裏口用の金を払うほうも払うほうなので、「つけこんだ」という裁判長の言葉も今ひとつよくわかりません。ちなみに医学部入学のためには1人あたり800万から2000万だとか。「父母の心情につけこんだ」よりも、「腐った心情を持つ父母の子供を不正な手段で医学部に入れ、将来の患者の生命を危険にさらした」事のほうが、よほど批判されるべき問題だと思うのですが。
2003/4/14
 私は読売球団は嫌いですが、ごく一部を除き、選手個人を嫌悪する事はありません。昨年まで在籍した松井選手がヤンキースで活躍するのは嬉しいですし、清水選手が怪我をしたと聞けば心配したりもします。
 とはいえ、日頃から傲慢かつ不遜な言動をし続けるM木選手とN志選手が、昨日のように衝突して怪我をしたという話を聞くと、つい「日頃の言動の報いだ」と思ってしまいます。こう考えることが誉められた事ではないということは分かっています。とはいえやはりこの不幸な(?)事故から学ぶことは、普段から所属球団の名をかさにきて、不特定多数を不快にするような言動はするべきではない、という事のみです。
2003/4/13
 地方選挙が行われました。なんでも、知事選挙は「脱政党」とかで、政党の推薦を断る候補者が続出したそうです。おそらくはマーケティング(?)の結果、そちらのほうが当選しやすい、ということなのでしょう。中にはそれまで民主党の国会議員だったのが、「無所属」として出馬、なんてのもあったそうです。国会議員になるには政党があったほうがいいが、知事になるにはないほうがいい、という合理主義なのでしょう。しかしそれって政治家の姿勢としてはどうなのでしょううか。
 いずれにせよ、当選した「脱政党」の知事の方々は、長野や徳島のように、利権に直結した無駄な工事を中止したりして議会と対立するなど、当選後も「脱政党」を貫いていただきたいものです。
2003/4/12
 中華料理店で「和風中国そば」なるメニューがありました。いわゆる「ラーメン」というのは、中国の麺料理を日本風にアレンジしたものです。その中で特に和食風の味付けをしたものが「和風ラーメン」だと私は解釈しています。それを中華料理店で出すのですから、「中華風にアレンジした和風ラーメン」となるのでしょうか。日本と中国の間をいったりきたりしている感じです。実際に食べた結果も「中華風みたいな和風みたいな」という説明しづらい味でした。
2003/4/11
 昔から、なぜ「モモレンジャー」はハーフという設定もないのに「ペギー松山」などという名前なのか不思議で仕方がありませんでした。しかし、先日スカパーで最終回を見たら、その謎が解けました。なんでも五人の戦士の名前の一番上をつなぐと、「カシオペア」になる。そして、黒十字総統はカシオペア座からの宇宙線に弱いのでカシオペアを恐れる、という設定があったのです。確かに日本人で「ペ」で始まる名前などありません。したがって、こんなネーミングになったのでしょうね。ちなみにこの「弱点」は最終回で唐突に明かされました。始まる前から五人の名前で伏線を張ったまま隠しておいて、最終回でいきなり明かされる、とはものすごい設定もあったものです。
2003/4/10
 いわゆる「※未承諾広告」メールが着ました。法令に従って事業者名を記載してあるのですが、そこには「<事業者> ○○○(社名)・ご承諾なくの背信ご容赦願います。」と書いてありました。あまりにも面白すぎる挨拶なので、本文にもざっと目を通して見ました。そこには「高額の金が入る」というのがズラズラ羅列された、あからさまにインチキな「儲け話」が書かれていました。確かにこれなら「ご承諾なしの背信」などはしょっちゅうあるのでしょうね。ここまで自らの実績を正直に明記する業者は初めて見ました。
2003/4/9 雑談コーナーを更新しました。
 ある雑誌によると、現在の高齢者が年金の掛け金の11倍の給付を受けているのに対し、現在の30代は掛け金の1.9倍しか給付されないそうです。その雑誌の結論は「だから高齢者はもっと負担をする必要がある。そのためには消費税増税だ」と結論付けていました。
 しかし、私の見る限り、平均的な高齢者がそんなに裕福な暮らしをしているとは思えません。「老老介護に疲れた80歳の夫が78歳の妻を殺して自殺」などという痛ましいニュースが報道されるのはさほど珍しい事ではありません。
 だいたい、本当に「金持ちの高齢者」から相応の負担をさせる必要があるのなら、相続税を引き上げたほうが筋が通っています。これならば、「老老介護」などをせざるをえない人からは金を巻き上げずに、高齢者に給付(?)された余分な金だけを分配できるはずなのですが。それにしても、世代間で奪い合わねばならないほど貧弱な社会保障体制とは、情けない「経済大国(←死語か?)」もあったものです。
2003/4/8
 大学時代によく授業で利用していた校舎のあったあたりに久々に行きました。すると、3棟くらいに分かれていた校舎がすべて取り壊され、跡地には汐留か六本木か、みたいな感じの巨大なビルが建設中になっていました。建設資金をどこから捻出したか分かりませんが、これから少子化+所得格差の拡大で、私立大学は厳しいのではと思います。そこで学生が求めるものは内面的なものであり、見てくれのいい建物ではないと思うのですが。まあ、別に母校とはいえ、自分が出資しているわけでないので、どうでもいいと言えばどうでもいいのですが。ただ、建築中のビルを見てふと「私立大学の経営破綻第1号」みたいな事にならねばいいが、とちょっと心配にはなりました。
2003/4/7
 「誕生日」ということで、コンビニにあった「鉄腕アトム」単行本を読んでみました。これまで、「天馬博士が死んだ子供の代わりに作ったけど、成長しないので売り払った」というのは覚えていました。しかし読んでみて驚きました。天馬博士はなんと科学省の長官で、その職権を利用してアトムを製造しているのです。まさかアトムが税金で作られたとは・・・。しかもそれを自宅で私物化した上に、成長しない事で飽きたらロボット引取業者(?)を自宅に呼んで売り払ってしまうのです。これってどう考えても超高額の公金横領です。かなり豪快すぎる設定ですが、最初に「鉄腕アトム」が描かれた頃の世相は、こういうのは普通にあることだったのでしょうか。
2003/4/6 漫画図書館を更新しました。
 ネットのビジネス関係のページでなかなか興味深い内容の連載をしているベンチャーの社長さんがいました。そこで、もっと詳しく知りたいと思い、通販で著書の「仕事は自分で創れ!」という本を買ってみました。全編通して「会社に依存せず自立しろ」を軸に、同じような事が繰り返し書かれているので、比較的サラッと読めてしまいました。
 本編を読み終わり、「まあ、送料込み1,510円の元が取れたとは思わないが、そこそこ参考にはなったかな」と思ってあとがきを読んだら、何と「私はこの本で『自立』の重要さを繰り返し書いてきた。そして、今、一番自立していると思うのは小泉首相だ」などというような事が書いてありました。奥付を見ると、「2002年2月発行」となっていますから、「田中真紀子解任事件」の前に書かれた感じでしょうか。しかし、いくらなんでも、「血縁」に依存して政治家になり、「派閥否定」といいながら重要な問題に直面すると森前首相と料亭で会談を繰り返し、日米首脳会談でブッシュ大統領に「下賜」されたジャンパーを着て喜んでいる人間が「自立」しているとは賛同しかねます。
 この後書きを事前に立ち読みしていれば、絶対買うことはなかったでしょう。やはり、ネットで本を買うときは、内容が分かっている本以外は、複数のサイトの書評を読んでみるなど、かなり慎重に買わねばリスクが高いです。この本を買って得た最大の収穫はこのことでした。
2003/4/5
 新宿西口のヨドバシに行く用事がありました。ついでに漫画の単行本の新刊を買う必要があった事を思い出した。キヨスクにはないので本屋で買うことにしましたが、適切な店が思い浮かびません。以前、郵便局の近くにあってよく利用した店はなくなっています。確か小田急ハルクの近くにならあった記憶もありましたが、ちょっと遠すぎます。仕方ないので、京王百貨店の案内を見たら、8階の「書籍」と書いてあるので、そこで買うことにしました。ところが行って見るとそこにはコミックス売り場がありません。結局あきらめざるをえませんでした。意外な地域が「空白地帯」になっていたのに驚かされました。
2003/4/4
 週刊文春が、反戦的な言動をする氷川きよしさんや藤原紀香さんを「芸能人の『反戦』『平和』商法」とあざけっています。まあ、週刊文春はいつの世でも「反・反戦」のキャンペーンをやりますから、このような記事を載せるのはまあ普通でしょう。それはともかく、「反戦」「平和」というのは、「商法」になるほど儲かるものなのでしょうか。少なくとも私は、戦争に便乗して儲けた話はいくらでも聞きますが、反戦で儲けたという話は聞いたことがありません。たとえば、瀬戸内寂聴さんが新聞に反戦広告を出しましたが、あれは全て自腹だったはずです。それに対して、それこそ週刊文春なんかは、収益を挙げる手段として懸命に戦争を賛美し、反戦を揶揄しているわけです。これらの出版業者たちが「『好戦』『従米』商法」をやっている事をあらためて認識させられた見出しでした。
2003/4/3
 米英軍がまいている「人道援助物資」とやらの包装の色がクラスター爆弾と似ているので、子供が間違ってクラスター爆弾に触る危険があるから、「援助物質」の色を変更しろとユニセフが警告したそうです。(CNNのサイトより)。これって、効率よく子供たちを殺すために「せっかくばら撒いた爆弾でも、不発になって警戒されては効果がない、そのためには似たようなおいしいモノで釣って近づかせたほうがいい」という発想でやっているとしか私には解釈ができません。つまり「人道的援助物質」は撒き餌なわけです。それにしても一発で何十人も殺せる爆弾と、数人分の食料を同じ所に落として「自分は人道的だ」と称する事が出来るという神経は本当にすごいです。「外道」とはこういう連中のためにある言葉だと思います。あと、ユニセフも、どうせ警告するなら、もっと本質的な問題である「爆弾を落とすこと」について警告してほしいものです。
2003/4/2
 毎日同じようなネタになりますが、今日は朝日新聞にあった記事より。
 米海兵隊と一緒に生活している「従軍記者」が「臨戦、獣の目に豹変 若者らしさから一転」と題して話題は女性や食べ物のことばかりだし、持ち込んだポルノ雑誌を一日中ながめている兵士も多い。いつもカメラをポケットに入れ、移動中にイラク兵の死体や燃える建物を目撃すれば、大喜びで写真を撮りまくる。戦場の悲壮感などかけらもない。 そんな米兵たちも、戦いが近づくと、瞬間、豹変(ひょうへん)する。と書いています。人間の死体や燃えている建物を見て大喜びして撮影する(しかも「殺人」も「放火」も自らの仲間が行ったもの)などというのは、普通なら異常犯罪者と呼ばれると思うのですが、この記者には「若者らしさ」としか映らないようです。米軍の中にいるうちに、心の奥底まで米軍ナイズドされたようです。そんな神経になってしまった記者が作るものは「米軍の宣伝記事」であり、「報道」ではありません。(ついでに言うと、一日中ポルノを読みまくる、というのも相当ヤバい状態だと思います)
 もっとも、そんな記事をサイト(おそらくは紙面にも)掲載するのですから、朝日新聞が社としてそういう感覚になってしまった(65年前に回帰した?)可能性もあります。近日中に、「都内でホームレス襲撃。現場に通りかかった若者達は、大喜びして死体や燃えるダンボールハウスなどの写真を撮りまくった」などといった記事が「日常よくある若者らしい風景」という記事として掲載されるのかもしれません。
2003/4/1 リンク集の「今月のお勧め」を更新しました。
 読売新聞によると、政府は1日昼、北朝鮮が同日午前10時15分ごろ、同国北西部沖合の黄海に向けて地対艦ミサイルの発射実験を行ったことを明らかにした。 そうです。
 ところが、この情報を韓国は否定しました。すると、記事のトーンが変わって、発射情報が最初に明らかになったのは、1日昼の衆院国土交通委員会。防衛庁から連絡を受けた扇国土交通相が未確認情報としたうえで、(中略)述べた。 と表現が変わりました。もし二度目の報道が本当ならば、なぜ国会で省庁の責任者が「未確認情報」と断った情報が「政府が・・・明らかにした」などと、決定的な事実であるかのごとく書いたのでしょうか。もっとも、防衛庁の山中昭栄官房長も1日夕の記者会見で、「(海幕長が発言した)発射の事実そのものも含めて確認中と訂正したい」と述べ、発射については未確認だと修正した。 との事なので、最初はあたかも決定的な事実であるかのごとくマスコミに発表し、政府が後で取り繕った可能性もあるのですが。
 いずれにせよ、こんな記事が出た原因が、最初の時に政府発表の裏を取らなかったためだという事だけは確かです。せっかく4月1日なのだから、韓国が否定した時点でエイプリルフールだったとオチをつければ丸く収まったのではないか、などと思いました。




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