なお、本卓は5人で行われた。各参加者と決まった「職業」を紹介する。
- Aさん・・・オンでは真面目だが、オフでは受けを狙う言動が多い。実生活では1児の父。今回の職業はアイドル。
- Kさん・・・寡黙な九州男児だが、20万のノートパソコンを衝動買いして、そのまま開けずに1年以上そのまま、などという奇行をする一面もある。実生活では独身。今回の職業はサラリーマンだったが・・・。
- Nくん・・・物腰のやわらかい好青年。仕事にもギャンブルにも真面目に取り組む。実生活では2児の父。今回の職業はフリーター。
- Yさん・・・本卓の紅一点。基本的にはお嬢様タイプだが、なかなか愉快なキャラ。特に外見に似合わない鋭い突っ込みには定評がある。今回の職業はサラリーマン。
- 筆者・・・今回の職業は大工。
こうして、ゲームは始まった。大工の基本給は$16,000、サラリーマンは$10,000、アイドルは「ルーレットの目×$2,000」、フリーターは「ルーレットの目×$1,000」だから、この時点で筆者がかなり優位に立った事になる。
序盤戦はまだまだお金の出入りはさほど激しくない。普通は収入も支出も$10,000未満だ。したがって、金よりもむしろ就職・転職のためのポイント集めのほうが重要になってくる。とくにフリーターになってしまった人は切実だ。したがって「$7,000もらって1ポイント獲得」のマスより「$6,000払って2ポイント獲得」のマスのほうが価値が高いとも言える。
そして、全員停止の結婚マスが来る。しかし、ここで必ずしも結婚をする必要はない。もう一回結婚する機会もあるし、生涯独身を通しても構わない。どう違うかというと、結婚しないと子供が生まれないので、子供がらみのイベントがあるかないかくらいである。今回、筆者は最初の結婚は見送る事にした。一応、実生活での「28歳で結婚」を反映させようと思っただけで、戦略的な意味はない。
また、この最初の結婚マスで道が分かれる。「スキルアップコース」と「お買い物コース」があり、転職などのためのポイントが足りない人は「スキルアップコース」、余裕のある人は「お買い物コース」へ進むのが普通だ。「お買い物コース」には「お宝カード購入」マスが6つほどあり、ここに止まると、あとで購入価格の5割増しくらいで売れる「貴重な品物」を買うことができる。ただ、中には価値がマイナスなものもある。特にひどいのは「果物の王様ドリアン」で、$30,000で購入するのに、売却するときもお金を払わねばいけないのだ。
なお、「お買い物コース」でポイントを獲得する事もできるし、「スキルアップコース」にもお宝カードを得られるマスもある。ちなみに筆者は、転職までのポイントがあと1つだったので、「お買い物コース」を選んだ。しかし、めぼしいお宝を得る事ができなかった。
また、このコースの間で、家を買うことができる。価格は$100,000から$20,000のマンションまであり、マンション以外は先着順だ。ゴール時に購入価格の0.5〜2倍で売却できるほか、「家の前に新幹線が通り、3倍で売れる」というマスもある。ここに止まれば、$100,000の家を持っている人は$200,000儲ける事ができるわけだ。一方、冒頭に書いたように、「火事で家が焼失」などというマスもある。もちろん、ここに止まれば投資分はすべてパーになる。今回、筆者は家は買わなかった。今回においては、これが後で大きな効果を挙げる事になった。
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