対戦日記

98年3月の対戦日記へ


4月30日(木)

 この日記もついに書くのが最後になった。最後の稽古場は秋葉原のセガにした。夕方に行ったのだが、相変わらずの盛況で、VF3をやっている人がいまだに多いのが嬉しかった。
 最後の稽古にあたって、とにかく自分らしい闘いをする事だけ考えていた。「とにかく前に出る」と「相手の動きを見過ぎず、どんどん攻める」の二点を強く心がけた。さて、稽古開始。やはりなかなか勝てない。しばらくやらないうちに、新たな連携が色々開発されているのに驚く。また、防御のパターンも相当進歩しているようにも感じた。ただ単に、自分が弱くなりすぎているだけなのかもしれないが。
 5連敗くらいした後、やっと1勝する。こんなに1勝に喜んだのは初めて鷹嵐で勝った時以来、一年半ぶりだろう。その後もなかなか勝てない。椅子に座る前に「ここで自分で満足できる闘いができたら最後にしよう」と思いながら臨むのだが、終わってみれば悔いの残る負け。途中、1回だけ2人抜きがあったものの、それ以外は全敗、という結果だった。
 そうこうしているうちに、やっと勝てた。内容的にもそこそこ。自分の基本中の基本である「突っ張り」「もろ手突っ張り」「かち上げ」「上手投げ」の4つをそこそこ出す事ができた。
 連コインに勝って2人抜きした後、CPUに負けて終了。これ以上の闘いはできないと思い、これをもって「断髪」とする事にした。余談だが、最盛期の実力がなくなりながらも、周囲の雑音に背を向けて現役であり続けるスポーツ選手の心理が少し分かったような気がした。

 一年半、鷹嵐を使って印象に残った取組が二つある。一つは「元鉄人」の人のウルフとの対戦で、1−2からの4ラウンド目に、立ちあいの変化を読みきって上手投げを決め、以下も攻めまくってエクセレント勝ちしたもの(当然、最終ラウンドは負け)。もう一つは、初の十人抜きがかかった試合の2−2での終盤、緊張のあまり足が全然前に出ずにやぶれた取組である。
 一方、勝ったものでは特にこれ、という物はない。強いて言うなら、0−2から意表のダッシュ合掌を決めて逆転勝ちしたものなのだろうが、これは「自分らしからなすぎる勝ち方」という事で印象に残っているだけである。まあ、勝った試合で印象に残るのは、自分らしい相撲を取りきれた取組すべて、という事なのだろう。
 それでは、この日記を読んでいただいたすべての方にお礼申し上げて、結びといたします。長い間、本当にありがとうございました。(完)  


4月22日(水)

 週末などに少しは稽古してはいたのだが、全部あわせても1000円も使っていない。最大的原因は経済的事情なのだが、熱意が相当落ちているのも確かだ。「稽古不足→弱くなる→自分の闘いが嫌になる→稽古が減る」という悪循環を繰り返している。
 実は、5月からHPを全面改装するのだが、その際に「婆茶部屋」を残すかどうか迷っていた。しかし、この体たらくでは残念だが無理のようだ。VFそのものも引退という形をとることになる。すでに筆者にとって、VF3とは現在より過去の比重の高いゲームとなってしまったようだから(同時に、アーケードゲームそのものも)。
 月末に新宿か秋葉原で最後の稽古をした結果を次回に書いて、この日記も終了となる。その稽古でせめて昔の動きを可能な限り再現し、加えて相撲道に反しない闘いができるか、今から気合を入れて臨もうと考えている。
 

4月6日(月)

 一昨日をひきずりながら秋葉原で稽古。なぜかやけに人がいなかった。バーチャロン2も人だかりはなかった。やはり皆プレステ版鉄拳3をやっているのだろうか? それともVF離れがより一層加速してしまったのだろうか?
 (余談だが、筆者は鉄拳2をやるためにプレステを購入した人間だ。しかし、鉄拳3はアーケードで一回プレイしたのみである。もちろんプレステ版を買う気もない。理由はもちろん、厳龍がいなくなったからである)。
 肝心の鷹嵐だが、いきなり二連敗する。しかも、二度目は終盤の判断ミスによる逆転負け。思わず自分相手に「弱すぎる」と声に出してしまった。
 しかし、その後は対戦相手に恵まれ、そこそこ勝てた。もちろん満足できるような内容ではないのだが。しかしとりあえず出足が良く、突っ張りが当たってかち上げが入って上手投げも決められたので良かった。単純な技だがこれらが決まると嬉しい。(というよりは単純ゆえに不器用な筆者は好きなのだろう)。閉塞感やイライラも少しはおさまった。やはり「白星は最大の良薬」なのだろう。
 

4月4日(土)

 久々の蟹での稽古。tbが塞がっていたので、「3」でやったのだが、呆れるくらい弱くなっている自分に愕然とする。「3」なのだから、上手投げを多用すればいいところを、つい合掌を意識しすぎて失敗したのをはじめ、我ながら情けない。
 tbを意識しすぎて変な癖がついてしまったのかもしれない。まあ、最大の原因は稽古不足から実戦の勘が不足している事なのだろうが。おそらく、一年前の自分と今対戦したら、手も足も出ないのだろう、などと思ってしまった。
 どうにか一回勝って、デュラルとCPU戦をしたが、これはあっさりと勝てた。まあ、「3」のCPUの難度は相当低いから当然といえば当然なのだろうが、この時だけは以前と同じ「3」だな、と思う事ができた。
 

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