ppt形式のファイル受信

2005/1/12(2012/4/12全面改訂)

PowerPointがない場合

 取引先などとメールでやりとりしていると、たまに「ppt」もしくは「pptx」という拡張子のファイルが添付される事がある。少し丁寧な人だと「パワーポイントのファイルで送りました」などと本文に添えてくる事もある。
 これのパワーポイント(以下PowerPoint)は、MicrosoftのOfficeシリーズのアプリの一つで、プレゼンテーションなどに使われる。したがって、営業や企画で働く人にとっては、ある意味、WordやExcel以上の必須アプリなのかもしれない。ただ、逆に言えば、それ以外の仕事をしている人にとっては、全く持って縁のないアプリだ。
 何しろ、パソコンにバンドルされているMicrosoft Officeの最安価版である「Office Personal」にはPowerPointが含まれていないのだ。したがって、仕事で使っているパソコンでは、このデータは開けない事が少なからず発生してしまう。

 さて、そのpptもしくはpptx形式の添付ファイルが来たらどうすればいいのだろうか。もちろん、一番いい解決方法はPowerPointを購入することだ。しかし、新規に買うと1万円以上する。
 実際にプレゼンテーションデータを作成しない場合、これを購入するのはかなり効率が悪い。
 そういう事もあり、Microsoftも、無料でpptおよびpptxを閲覧できる仕組みを用意している。
 MicrosoftDownloadCenterよりPowerPointビューワーをダウンロードしてインストールすれば、閲覧することは可能だ。
 ただ、このソフトは閲覧しかできない。もし編集を行いたければ、MicrosoftがWEB上に公開しているワンドライブというサービスを使うことになる。
 こちらは、メールアドレスとパスワードを登録すれば、インターネット上で動作するPowerPointおよびWord・Excelを無料で使用できる、というものだ。そこを使えば、送られたファイルをスカイドライブにアップロードし、それを編集した後に自分のパソコンにダウンロードすることも可能となる。
 ただ、あくまでもプログラムはインターネット上にあるため、動作は遅い。特に、通信回線が遅いと、かなりレスポンスが長くなる。あくまでも、簡単な編集作業をするものとして扱ってほしい。

PowerPointが入っているのに開けない場合

 一方、パソコンにPowerPointがインストールされているにも関わらず、先方が送ってきたpptファイルが開けない、という事がある。
 この原因は大きく分けて2つある。一つは、受信側がOffice2003以下を使い、送信側がOffice2007以上を使っている場合だ。
 Office2007以降において、ファイルの拡張子は「pptx」となる。これをOffice2003以下で開く場合は、Microsoftが無料で提供する変換ソフトを受信側がインストールするか、送信側がデータを保存する際に、ファイルの種類を「PowerPoint97-2003プレゼンテーション(*ppt)」に指定する必要がある。
 ところが、送信者が「pptxをpptにすればいいのだな」と思い、「pptx形式」で保存したデータを、エクスプローラーなどで拡張子だけを「ppt」に変更して送付する、という事があるのだ。
 この場合は、拡張子を「pptx」に戻した上で、先述した変換ソフトが入っているパソコンを使えば、2003以前の形式で開くことが可能だ。
 なお、これについては、PowerPointのみならず、WordやExcelでも発生する事がある。

 一方、お互いに同じバージョンのPowerPointを使っているのに開けない、という事がある。
 実は、建前上は「PowerPoint97・2000・2003で作成したデータは、どのバージョンでも開くことができる」となっているが、実際は違うのだ。場合によっては同じ2003で作成したデータでも、Officeサービスパックのバージョンが違うと開けない、という事すら発生するのだ。
 このような事態が発生した場合、ほとんどお手上げだ。ただ、作成側が「Office95形式」で保存をすると、開けるようになる、という事例がある。
 100%これで解決するわけではないが、とりあえず、どうしても開かない場合は、作成側に95形式で保存して再送するよう、頼んでみるのは有力な手段だろう。

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