うる星やつら(高橋留美子先生)

2001/01/04

掲載・週刊少年サンデー(1979年から1987年)
 一見、多彩かつ個性的な美少女キャラが主体と思われがちだ。確かに彼女たちは絵・キャラクターとも素晴らしい。しかし、言うまでもないかもしれないが、それはこの作品の面白さを構成する多数の要因のうちの一つでしかない。
 たとえば、「美少女キャラ」の対極に存在する「おっさんキャラ」たち。一番インパクトの強い錯乱坊はもちろんだが、温泉マーク先生・校長・竜之介の父などのレギュラーキャラ(どうでもいいがこの三人、ついに名前が判明しなかった)も非常に記憶に残っている。
 そのような様々なレギュラーキャラに話ごとのこれまた奇妙なゲストキャラが入り混じって、毎回とんでもない設定で笑わせてもらった。それでいてたまに描かれるギャグでない話もまた味わい深かった。
 一話完結なので、今でもちょっとした時に読んでいるのだが、気が付いたら終わってから14年もたっていたのには驚いた。しかし内容のほうは今読んでも全然古さを感じない。


「心に残った名作」

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