土を喰らう(向中野義雄氏)
2007/1/21
掲載・1992年から93年のアフタヌーン
作者の本業はアニメーターで、現在に至るまで40年以上にわたって活躍している方のようだ。その一方、「食と健康」について、かなり造詣があるようだ。単行本の作者紹介によると、野菜はもちろん、味噌や豆腐まで自ら作っている、と書いてある。
その実績・生活そのままに、本作は「医と食」を主題にしている。
話の流れは、ある研究医が指導教授にいきなり「野菜の研究」を命じられる。疑問に感じながらもそれを進めているうちに、今の野菜がいかに「薬漬け」で作られているか、という事と、「昔ながらの製法で作られた野菜の有用性」に気づく、という流れになる。