本大久保・菜々の湯

2014/1/9

 2013年12月に、習志野市本大久保に「菜々の湯」(公式サイト)が開業した。
 2012年夏まで、京成大久保駅から徒歩5分くらいのところに「仙人風呂」というスーパー銭湯が営業していた。
 一度行った事があったが、色々な意味でボロボロで驚いたものだった。
 そこが閉店して一年半後に、同じ大久保地区に「菜々の湯」が開業したわけで、ある意味、「後継者」と言えるかもしれない。
 ただ、場所はその「仙人風呂」より京成津田沼側へ700mほど離れており、京成大久保駅からは歩いて10分ちょっとかかる。
 公共交通機関としては、新津田沼駅から大久保を経由して屋敷方面に行く「ハッピーバス」の本大久保一丁目バス停が最寄りだ。また、幕張本郷から大久保を経由して津田沼に行く京成バスの「大久保団地」バス停からも歩いて5分弱でで行くことができる。

 なお、筆者の住む幕張本郷から行くには、電車やバスを使うと大回りになる。歩いて行ったほうがむしろ早い。
 駅方面から行く場合、リブレ京成のある交差点で左折する。そのまま直進して梅林公園を越え、突き当たったところを右折する。そして、松信ウィメンズクリニックのところを左折し、大久保団地の脇を突っ切る。
 そこに京成線を渡る地下道があり、そこを通り抜けてちょっと右のほうに歩くと建物が見える。

 さて、肝心の風呂のほうだが、極めて標準的な「スーパー銭湯」仕様となっている。
 普通の内風呂・効能のある風呂・ジャグジー・露天風呂・サウナ、という編成だ。
 あと、内湯の一部は電気風呂になっていた。「弱」というのに入ってみたが、かなりビリビリきた。
 構成は標準的だが、一つ独特の設定があった。それは、「熱めの風呂」と「ぬるめの風呂」を用意している、という事だった。
 内風呂も露天風呂も、大きい風呂が二つずつあり、それぞれ電光表示板で温度がリアルタイムで掲示されている。
 熱めの湯は40度をちょっと越えたくらいで、ぬるめの湯は37度くらいだ。
 これはかなり有り難い仕様だと思った。
 たとえば、我が家でも、自分はぬるめの湯が好きで、相方は熱めの湯が好きだ。
 したがって、同じ風呂に行っても、自分が気に入ったところは相方にとっては「ぬるすぎ」で、相方が気に入ったところは自分にとって「熱すぎ」にになる。
 その点、この仕組なら、どちらの層も満足させることができるわけだ。

 そういう点では、かなり高い評価だったが、問題もあった。
 風呂やサウナに入り、十分汗をかいて上がったあと、ビールを一杯飲もうと思った。
 何度か経験した事があるが、サウナあがりのビールの美味さは格別だ。
 売店には自分が苦手なスーパードライしかなかったので、レストランで黒ビールを飲むことにした。
 ところが、入ってみると、いきなり「料理が来るまで40分待ち」という表示がされていた。そして、多くのテーブルの上には、食べ終わった食器が、下げられずに残っている。
 行ったのが正月三が日開けの土曜日だったので、シフトに穴が開いていたのかもしれない。とはいえ、この「働く人の不足ぶり」はちょっと異様だった。
 そして、ビールを頼んだ所、フロア内にあるサーバーで注いでくれた。しかしながら、サーバーの調整ができておらず、グラスの半分が泡になってしまった。
 結局、厨房に入って注ぎ直してくれたのだが、ビールは冷えすぎで味が消えてしまっていた。グラスの底には凍ったビールの欠片(?)が入っていたほどだった。
 開業したてなので仕方ない所もあるのだろう。いずれにせよ、この部分は改善してほしいと思った。

 そのような問題点もあったが、風呂自体は当然ながらきれいで、ゆっくり楽しめた。
 我が家から一番近い公共浴場ということもあり、またそのうち行ってみたいものだと思った。