みならの歴史
第1章 みならちゃんの誕生
19××年冬(年齢はナイショ)、愛媛県松山市にて生まれる。
体重は2700グラム……。なんだ、でかくもなんともないじゃないか。そういえば、ふたつくらいのころの写真見ると、たしかに丸いけど「子供の丸さ」なんだよね。
どうしてこんなになっちゃったんだろう?
第2章 お絵かき少女みならちゃん
まあ、素地はそのくらいからあったようで。
あんまり外で遊ばない子だったんだよね。……あ、全然では、ない。弟とか、近所の子とかと墓で遊んだ記憶はある(しかし、どんなとこで遊んどんじゃ。……ほかに広い遊び場がなかったからだけど)。
で、何をしてたかって言うと、「読書」「お絵かき」。
本は、通信教育で勉強していた母が、私をおとなしくさせるために買ってくれた。
お絵かき用の紙は、祖母が職場のいらない紙を綴じてくれた。
外に行かなくても遊べたんだよね。そして、なんといっても、それがとても楽しかったんだよね。(この歳になってもやめられないくらいだもの)
でも、ほどほどにしとけばよかったんだけどね。
第3章 どんぶり少女みならちゃん
あれはいくつの時だったか、私の体型を決定づける出来事が起こった。
母が仕事に出はじめ、祖母は生まれたばかりのいとこを見に行ったため、私(と弟)の世話は、しばらく曾祖母がみてくれることになった。
が。
私が望んだのか、曾祖母がめんどくさがったのかわかんないけど、食事の時、どんぶりにご飯をよそい、また私がそれをぺろりとやっちゃったんだそうな。どんぶりものじゃないよ。ふつうの白ご飯。
どんぶりで飯を食う少女、か……我が事ながらそんな女の子やだ。
しばらくして帰ってきた祖母は、私のあまりの変わりように、最初だれだかわからなかったそうだ。
そりゃそうだよなあ。
第4章 みならちゃん……じゃなくてマミィの努力
私は、はっきり言って当時はガキだったし、おデブなことに関して危機感は全く持ってなかった。しかし、母親は非常にヤバいと思い、私に色々な運動をさせようとした。
なわとびだったり、夜のお散歩だったり。柔軟体操だったり。
今考えると、ものすごく理に適ったというか、今現在良いと言われていることをすすめられてたんだなあ。今気づいた。ありがとうマミィ。
でも、めんどくさかったり、いやになったり、都合で中断したままになったりして、結局続いたものはなかった。
ごめんね。
第5章 それでもぽてちなみならちゃん
そう。私は危機感をあまり持ってなかった。
ぽてちが大好きで、とにかくボリボリ食べていた。親に買ってもらえなくても、祖母が買ってくれた。食べるとなると平気で一袋あけていた。
そりゃあ太るよなあ。
ひどいときは、夜、寝る直前に、本を読みながらボリボリ。……はっきりいって超サイアクなシチュエイションである。
そりゃあ太るよなあ。
体型を多少(あくまでも多少)気にするようになって、せめてぽてちだけはやめようと思ったけど、「禁ぽてち」がものすごく負担に感じ(ストレスになったのね)また食べ始めていた。この意志の弱さ、困ったもんだ。
第6章 チャリンコだよ! みならちゃん
そんなこんなで、最大では80kg近く(決して80にはなってないぞ!! 念のため)になり、当時の写真なんか廃棄処分したいような状態になったころ、就職の話がきた。
下水処理場で、2年契約の事務員。人間関係も悪くなく、気楽な仕事だったので、私は受けさせていただいた。
が。……きつい! 何がって通勤が! 電車とバスを乗り継いで約1時間。さらに最寄りのバス停から職場まで30分かかるのだ!! っていうのも空港に隣接してるんだけどね、滑走路を半往復ほど迂回しないと行けないの! ちなみに半往復ですむのは、真ん中に地下道があるから。
で、自家用車でしばらく通ってたんだけど、支給される交通費だと足りないの、ガソリン代。……そこで、せこくも考えた。
足が出る分はチャリで行こう!!
通勤時間は自家用車とそんなに変わらないし(車40分、チャリ50分。渋滞のせいだけど)、帰りに買い物しやすいし(私は車庫入れが大嫌いだ)、なんといってもいい運動になりそうじゃない。
通いましたよ2年間。週2回ほど。……そしてなんと!
体重10kg落としました! マジで!!
多少食事制限はしたけど、揚げ物と夕食の米をやめたくらいで、あいかわらずぽてちは食べてたし(は、ここでぽてちやめてたらもっと痩せてたのか、ちっ)、ことのついでみたいなものだから、気楽にできたのがよかったんだと思う。
第7章 戻ってどうする! みならちゃん
・・・あれから5年。
みならちゃんは超スマートでかつ美しく成長し、素敵な旦那様と幸せに暮らしました、まる。
・・・とはど〜していってくれんのじゃあああ!!(T_T)
幸せ太りか、風邪でねこんだときにも食欲だけはあったせいか、
すっかり元に戻ってしまったんじゃああああ!!!
・・・やばい。非常にやばい。
てなわけで改めて改造計画を立ち上げ、せめて結婚前の体に戻そうと思います、しくしく。
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