まんが羽生善治物語 (作者不明)

1998/11/29

発表時期・95年におきた「羽生ブーム」の最中
 数年前、「やっててよかった公文式」のフレーズとともにTVCMに登場し、一躍有名人になった羽生善治七冠王(当時)の伝記漫画。
 全体的な流れは、「羽生さんは少年の時から現在まで将棋に勝ちつづけている」というだけのもの。確かに、将棋に限らず天才の半生記など、そのくらいしか書きようがない。実際、羽生さんが養成ギプスだの虎の穴だので将棋の特殊な訓練は受けていないのだから、仕方あるまい。
 ただ、この本の発行元は公文教育研究会である。そのような通り一遍の伝記では、発行する意味がない。そこで、作者は将棋と公文式を関連付けるために、驚異的な表現技法を開発した。
 テレビ将棋で一手を30秒以内で指さねばならない。局面は難しく、相手は名人。しかし、羽生五段(当時)を幼い頃から知るオッサン(※漫画のオリジナルキャラ)は、そこで彼の勝利を確信する。その理由は・・・。

「羽生くんは子供の頃に公文式で制限時間以内に問題を解く訓練ができている。だから、この局面でも正解手が指せるのだ!」

 そして、そのセリフの通り、公文の成果を生かし(?)羽生五段(当時)は名人を倒して優勝する。かくして、この本の主題である「公文をやれば将棋に勝てる」が証明された…わけないわな。

(翔みなら追記)
 実は私、この本、金出して買いました。と言っても、話に感動したわけではありません。
 羽生さんのライバルの一人と言われる森内俊之さんという方がいらっしゃるんだけど、彼は羽生さんとは小学生のころからの知り合いなのね。で、奨励会の入会試験の時だったか、二人があいさつするシーンがありまして。
 「おーい、羽生くん」「・・・あ、森内くん」
 ・・・このワンシーンのために買ったのです。・・・はい、私、勘違いしてます。ご本人はもちろん、公文の関係者や将棋連盟の方には死んでも話せません(笑)。
 てなわけで、ストーリーだの発行の主旨だの、ダンナに言われるまで気が付きませんでした。ごめんなさい。



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