ヤン提督、ハイ!(桐島Kさん)

1998/07/05

掲載・ファンロード90年6月号

 ファンロード誌上で86年9月から89年7月と、90年5月から91年8月にかけて活躍した筆者の投稿漫画の一つ。題名通り、「銀河英雄伝説」ネタ。
 作者はパロディ専門ながら、絵・ギャグとも当時のトップレベルにあり、各層の読者から圧倒的な人気を博した。しかしながら、編集部からの仕事もほとんど受けず、他誌や同人誌での活動もほとんどないため、現在のFR誌上では忘れ去られた存在になってしまっている。
 この作品は、「銀英伝」で唯一である、両主人公(ヤン・ウェンリーとラインハルト・フォン・ローエングラム)が対面した話に、「エロイカより愛をこめて」ネタをひっかけて作っている。
 原作での対面シーンでは、「銀河英雄伝説」の基幹をなす主題の一つである「民主主義と専制主義」について、両主人公が語り合う。それをこのパロディ「紅茶党のヤン」と「コーヒー党で、太らない体質のため砂糖を大量に入れるラインハルト」という原作に描かれている個人的嗜好の設定(※)に置き換えた。その中で、ギャグを成立させながら、原作の会話の流れの筋を崩さずに話を進めているのだ。
 もちろん、他のパロディ作品も秀逸なのだが、「銀英伝」愛読者として、この作品を取り上げた。それにしてもこれほどの能力を持った人が、漫画界にデビューしなかった事は本当に残念な事である。

※この設定について、「そんな記述はない」とあるサイトに突っ込まれました。しかし、外伝1巻164頁に記載されています。実際に入れるのは砂糖でなくてクリームですが、意味は同じと考えてしかるべきでしょう。



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