とにかく学園内で主人公たちが戦う漫画。種目も多種多様で、ボクシングのような普通のスポーツから、洗面器(新聞紙を丸めた棒と洗面器を持ってじゃんけんして、勝ったほうが棒で頭を狙い、負けたほうが洗面器で防御する)などというものまであった。
どんな戦いも独特の勢いのあるギャグをうまく織り込んでおり、とても笑えた。特に傑作なのは、主人公のライバルの兄と主人公の父親の戦いだった。お互いが高所でもつれてしまい、転落する。偶然ライバルの兄が上になったので助かり、主人公の父親がKOされてしまう。その瞬間のみを偶然主人公が目撃し、「父の敵」みたいなシチュエーションになるのだ。この期に及んで「偶然勝った」とも言えないライバルの兄は、決めポーズを作り、
必殺!!暗黒流れ星!
こう叫ぶのだ。
この場面を見たときは相当苦しくなるまで笑ってしまった。
しかもライバルの兄は几帳面にもこの技を本当に必殺技にするため、湯治場で高いところから落ちる特訓までしてしまうのである。
なお、この作者は同時期に原作つきで「風の戦士ダン」という漫画を連載していた。こちらは「現代社会に継承された忍者組織」という設定で、凶悪な兵器を葬るために主人公たちが戦う、というシリアスな設定なのだが、島本氏のギャグセンスが奇妙に加わった結果、「シリアスを基盤にした熱血アクションギャグ漫画」という類を見ない作品となっている。