4.花見川区の謎

 幕張本郷は千葉県千葉市花見川区に存在する。この花見川区は千葉市の西北の部分であり、幕張本郷はその西端に位置している。というわけで筆者も花見川区民なわけだが、そう呼ばれてもあまりピンとこない。
 その第一の理由は区役所の位置にある。花見川区という名の由来は区の中央部に流れる川からきており、それに敬意を表してか、区役所もそのほとりにある。それはいいのだが、そこに公共交通機関で行くには、新検見川という駅で降り、そこからバスで終点までいかねばならないのだ。
 実生活においては、各地区にある出張所で各種手続きができるので、区役所に行く必要はない。とはいえ、それにしてもなんで、こんな不便なところに、と不思議に思ってしまう。ちなみに、花見川区には中央部や北部に大規模な団地があるのだが、地図を見る限りではそこへの公共交通機関はもちろん、道路も充実しているようには見えない。
 なんか、どの地区からも均等して不便なところを探して区役所を作ったような感じなのである。ちなみに筆者は区役所を見たことがないどころか、区役所行きのバスの起点である新検見川駅で下車したことすらない。

 いきづらいのは区役所のみではない。幕張本郷からだと、歩いていけるのは隣接している幕張町のみだ。その隣の新検見川駅周辺なら電車で行けるが、それ以外のところはどうやって行けばいいのかすら解らない。
 先日、職場のある人が花見川区花見川という町に用事ができた。そこで花見川区民である筆者に行き方を尋ねられた。そこで、帰宅後確認したところ、我が家からそこに行くには、バスで習志野市に出て大久保という駅で京成線に乗り、そこから八千代市の八千代台という駅で降り、バスに乗り換えて行く、という事が判明した。
 ちなみに、現在「幕張」といえば幕張メッセやビル街に代表される京葉線の海浜幕張駅周辺を意味しているようだ。しかし、そのあたりは花見川区ではない。幕張本郷に接して「幕張西」という町があるのだが、ここから海側は「美浜区」という別の区になっているのだ。
 ただ、その論でいけばまだ花見川区はマシなほうだ。隣接している習志野市はには「東習志野」という町はあっても「習志野」という町はない。では「習志野」はどこにあるかというと、船橋市にあるのだ。

 実生活にはほとんど関係ないことを延々と述べた。まあ、行政区分というのは全国どこにでも不可解な事が多々存在する。特に政令指定都市の場合は、強引な合併や合併後の機械的な区割りというのは宿命みたいなもので、仕方ないのだろう。
 とはいえ、この区割りによって、細かなところで不便は生じる。たとえば、千葉市では図書館が区あたり一つしかない。そして、花見川区に割り当てられている分は幕張本郷から通えるところにはない。隣接した美浜区の図書館も花見川区の図書館よりは近いが、やはり行くのは大変だ。ちなみに衆議院の小選挙区の区分では、花見川区は習志野市と一緒にされ、他の千葉市とは別枠となっている。
 今のところ、当分の間はここに住み続ける予定だが、我々の子供は「自分は幕張本郷出身だ」とは思うかもしれないが、「花見川区出身だ」と思うことはないだろうな、などと思ったりもする。

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