本屋の漫画コーナーに「日ペンの美子ちゃん」をネタにした本が1,000円くらいで売られていました。子供の頃は少女漫画を読んだ事はほとんどありませんでした。しかしたまに姉などに借りて読んだ時に裏表紙に載っていたこの何でも「ペン習字の上手さ」だけで解決される8コマ漫画は非常に印象に残っています。いまだに意味が分からないながら「バインダー式のテキスト」なる宣伝文句まで覚えているほどです。一瞬、興味を持ったのですが、出版社名にどうも違和感みたいなのがあったので買うのをとりあえず控えました。
そして先日、電車に乗ったら中吊り広告の端にこの本が出ていました。広告の「本体」は「パンプキン」という雑誌。一見、料理情報などを主体にした主婦向け生活雑誌みたいですが、よく見ると、「教祖」のベタ誉め記事と「教敵」を口汚くののしる記事が混ざっている宗教雑誌です。おそらく、何度も見ているこの広告のおかげで、「美子ちゃん」本の出版社の名前が頭にひっかかっていたのでしょう。ちょっと買おうかどうか迷ってもいたのですが、自分の払った金があの宗教団体に行くなどという事は耐えられないので、買う気は完全に失せました。
この宗教団体系の車内吊り広告はいつも非常に不快でした。しかし、おかげで出版社名を覚える事ができ、そこの本を買わずにすみました。まさかあの広告にこのような「ご利益」があるとは思いませんでした。