2010年09月12日

価値がない上に、事実でもない案内

[ 交通 ]

 昨日のことですが、津田沼に行こうとして駅に行ったら、「飯田橋駅でお客さんが転落し、遅延が発生しています」とアナウンスがありました。
 遅延と言っても5分程度ですのでそのまま待ち、電車に乗りました。
 すると、車内の電光掲示板に「【遅延】中央・総武線各駅停車。飯田橋駅で乗客の治療を行ったため」という表示が流れました。

 実際に乗っているのですから、客はみな、遅れている事くらいわかっています。したがって遅延情報を流すこと自体、意味がありません。
 しかも、その原因が変わっています。確かに、転落して怪我をしたのですから、治療はしたでしょう。とはいえ、「治療のため遅延」は事実と異なります。
 情報として価値がない上に、虚偽の「原因」を伝えたわけです。見ている利用者にとっては、百害あって一利なしの典型例みたいなものです。
 事故の発生した飯田橋駅は曲線上にあり、電車とホームの間にかなりの隙間が生じます。したがって、ホームの抜本改良でも行わない限り、今回のような事故が再発する可能性は高いでしょう。
 それを防ぐためにも、事実を正確に伝えるのが、鉄道会社として義務だ思います。しかしながら、毎度の事ですが「見栄>>安全」という企業姿勢がこのような「虚偽表示」をさせているのでしょう。
 こんな事を続けているうちに、より大きい事故が発生するのでは、と毎度ながら思いました。

2010年09月12日 21:53